15.とにかく映像、私はこの映像だけでも10点です。ひとつひとつが絵本に出てきそうな雰囲気です。おまけに姉妹はめちゃくちゃかわいらしい。雰囲気を楽しむといったら、この映画がすごくやすっぽくなってしまうのですが、こんな独特の雰囲気を出せる映画ってあんまりないと思うんです。 【はちまろ】さん [インターネット(字幕)] 10点(2013-02-27 22:04:42) |
14.アナは確かに可愛すぎるが、この映画はそれだけで評価できるものではなく、かつ言葉では言いあらわす事が出来ないような余韻を残す。 思いだしただけで胸が締め付けられる、宝物のような一本。 【エーテル】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-01-23 12:48:16) |
13.封切当時映画館でみました。 その後も何度もみている作品。 「絵画的」「芸術的」「難解」という言葉で語られることが 多いですが、今風のハリウッド的な文法や演技観や映画=ストーリ という見かたの習慣を一度カッコにいれて、虚心に作品に望 めば、何も芸術的でも難解でもないことがわかる、ごく単純で 極めて娯楽的な映画だと思います。 むしろ、今風の刺激過多のハリウッドものよりも 往年のハリウッド映画らしいかもしれません。 西部劇とか「ジャイアンツ」とかのゆるーい?空気感に似て いるのかも。 いや、寧ろ今でいうならアニメに近いのかもしれませんね。 意味や解釈等言葉に置き換えないと、つまり、「謎解き」を しないと見たことにならないような気がする観点からは解放 されると思います。 【ウンコマン】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-12-05 00:59:43) |
12.アナくらいの年頃にあるんですよ。世界はどこかよそよそしく漠然とした不安に満ちている・・・でもそれは次第に空気のようにあたりまえのものになってゆく。それが自我の目覚め(ドン・ホセの目)なんでしょうね、忘れていた気持ちです。素晴らしいです。 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-03-22 13:14:38) (良:1票) |
11.自然光だけ撮られたらしい、くっきりと陰影がつき少しざらついた画質に、ナチュラルにくすんだ色の大地、建物、人々…カスティーリャ地方の荒涼とした風景とあいまって、日本人がスペインとか南欧という地名に、勝手に抱いてしまう「快活で陽気な」イメージを裏切ってゆきます。僕はそれだけで、このフィルムに信頼を寄せてしまいます。どこか内乱後の人々の心象風景とも思える「色」を喪失してしまった世界に、唯一暖色を添えるのは、ハチミツの色。ハニーゴールドというのでしょうか。そのやさしい光は、アナとイザベルの寝室に差し込んでいます。そこだけ陽だまりが出来たように、まるで外の荒れ果てた現実世界と寝室を遮断して、幼い彼女らを守っているかのよう。僕は自分の幼少期と重ねあわせ始めてしまいます。当時を過ごした家、庭、周囲の風景、学校…そうなんだ、確かに僕にもやさしさに守られていた少年期があったのだなぁと。でも、僕もそうであったように、あのハニーゴールドの窓を自ら開け放って、そこから抜け出る日が近いようです。アナは自分自身と自分のいる世界を見つめるかのように、その大きな黒い瞳をさらに広げる。その覚醒前夜の最後の光を宿した黒い瞳に、はかない美しさを見出します。その一瞬をフィルムにしっかり留めている。ハニーゴールドは消え去り、夜明けの青白い光の配色をともなって、アナに幼少期の終わりを暗示し始める。アナは外の世界、現実の世界へと飛び出してゆくのですね。田園風景の中を地平線に向けて一本の汽車の鉄路が続く…アナはいつの日か、汽車に乗って村を出てゆくのでしょうか、まるでミツバチのように、自由に国中を飛び回る日が来るのでしょうか。内戦も喪失感も知らない、新しい純粋な子供たちが新しいスペイン中ですくすく育っている。すくすく育てよ、穢れなき若い命よ…静かな作風の中に、監督の激しいまでの自国への愛と願いが込められているように思います。ああ、アナたち、この国の明るい未来を予見させるに余りある。 【BUNYA】さん 10点(2004-03-15 00:10:49) (良:3票) |
10.映画の雰囲気にのみ込まれます。屈折していない、とてもストレートな映画だと思いました。 【コーラL】さん 10点(2004-01-24 15:12:51) |
9.子供の方が世界を真摯に見ていると思う。まだ世界の何にも毒されていないから、何ものにも寄らない本当の中立の立場で世界と向き合える。変に複雑化・細分化された大人の感覚よりも、時として子供の方が真理に近いところに近付ける。ただそれを伝える表現手段を持たないだけで。知らず高みに到達し、そこから畏怖すべき無垢を湛えながら絶対的下位にある不条理で残酷な世界を見詰める、アナ・トレントの不純物ゼロの瞳が、胸に痛い。 【ひのと】さん 10点(2003-12-22 15:14:18) (良:3票) |
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8.小さい時に感じた好奇心や、ちょっとした恐怖心など、子供の時期ならではの感性を、その当時に感じたままの鮮やかさで蘇らせてくれます。これを見ながら、そんな時期もあったっけなと懐かしく思うのと同時に、もう二度とは戻って来ないんだなと感傷に浸るのが好きです(笑)。夜の空気の感じとか、草の匂いまで伝わってきそうな五感にビシバシと訴えてくる、いとおしい映画です。 【羊飼い】さん 10点(2003-10-02 23:37:43) |
7.美しすぎる映像美に加えて、アナのなんともいえないかわいらしさなど、子供心をそのまま映画にすることを可能にした唯一無比の映画だろう。 【たましろ】さん 10点(2003-09-24 22:49:33) |
【ぷうさん】さん 10点(2003-07-15 16:49:22) |
5.アナ・トレントはまだ幼すぎて、映画が虚構である・ヤラセであるということを理解していなかったそうなんです。そんなこともこの奇跡的な映画の誕生に一役買っているのかもしれませんね。 【じゅんのすけ】さん 10点(2003-07-12 05:56:14) (良:1票) |
4.沈黙の音楽とひとつひとつのシーンが時の止まった絵画の様な独特の世界。この映画に出会えて幸せでした。何も言葉にしたくないです。 【omut】さん 10点(2003-06-03 03:05:04) |
【コウ】さん 10点(2003-03-17 22:00:19) |
2.吸い込まれそうな映像美。タルコフスキーのそれとはまた違った感覚がとても美しかったです。少女もかわいいのに凄い切なくて、そんじょそこらの映画女優もビックリでしょう。決して触れてはいけない、触れたら壊れてしまう宝石の様でした。エンターテイメントではありません。アートです。 【カエル】さん 10点(2002-11-04 01:12:10) (良:1票) |
1.奇跡の映像作家ビクトル・エリゼによる正に奇跡的な作品。決して万人ウケする作品とは言いがたいが、その映像からは圧倒的にパワーを感じさせる。特に主人公の少女が“死”を意識したり、彼女の行動から表現される“子どもたちの自然”といった事象に対する洞察力が素晴らしい。かつてこれほど、説得力のある映像を持った映画は他に類を見ないのではなかろうか? 【チャーリー】さん 10点(2002-08-07 00:20:58) |