1.80年代から90年代初めにかけて音楽業界を席巻し、現在のクラブ・シーンにも多大な影響を及ぼす「マンチェスター・ムーヴメント」の盛衰を、ジョイ・ディヴィジョン→ニューオーダーやハッピーマンデーズを擁するファクトリー・レコードのオーナーであった、トニー・ウィルソンを語り部に描いた作品。この辺の音楽に詳しい人は勿論のこと、詳しくない人もマイケル・ウィンターボトムのイギリス人らしいユーモアと、「ブエナビスタ」のロビー・ミューラーの映像を楽しめるのではないだろうか。まさに「パーティ」と言う言葉が相応しいやけくそのバカ騒ぎは、最初から終わることをずっと意識し続けているかのような空しさがつきまとう。この時代に思い入れたっぷりの私には、懐かしくもあり切なくもある作品でした。でもこの映画で語られている「マンチェ・ムーブメント」はほんの一部なのよね。 <追記>何度観てもやっぱり好きで好きでたまらないので、思い切って10点だ!もってけドロボー!