16.事実は複雑で、時間は長く、ハイテンションとブラックユーモアに辟易する人もいるかもしれない。それでも、この作品はぼくにとって大好きな映画の一つだ。ストーリーも音楽も多くの人が指摘される通り素晴らしいが、中でも気に入っているのが登場人物だ。すべての登場人物をつなぐのは、時空を超えるアンダーグラウンド。彼らの喜怒哀楽をあらわにして、ぶつかったり抱き合ったりするところが、とても人間らしい。ここに描かれている人間模様は、善とか悪という言葉で割り切るのに相応しくない。愛があり、赦しがあるからだ。まだ観ていない方には、ぜひ第二次大戦あたりからのユーゴの歴史を簡単に振り返ってから、観てもらいたい。背景となる事実を知っていれば、必ずこの作品の素晴らしさが伝わるだろう。クストリッツァ監督にジベリ(乾杯)! 【おまいつ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-01-12 20:29:48) |
15.爆発的なメッセージ性と爆発的な娯楽を, ジプシーブラスに乗せてどこまでもいく。 これは最高の人間賛美歌だ!! 親友を裏切り, 家族を殺し, 戦争はどこまでも続き, 愛は果てしなく, ジプシーブラスは永遠になり響く... 【突っ込み】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-08-10 17:05:16) (良:1票) |
14.2時間半はアッという間に過ぎ去るのですが、見た後もの凄く疲れる映画。なぜ疲れるかというと、それはこの映画があまりにもパワフルだからです。エゴ剥き出しの描写、戦争による狂気、シニカルな笑いと、もうあらゆる要素が詰まっており、恐らく内容的には4時間モノの映画に匹敵する濃密さ。これを最初から最後まで全力疾走で見せられるのはメチャメチャしんどい。でも、見ている間はそれを感じることなく、見終わった後にグッタリしてしまうのです。また、印象的なシーン、美しい絵になる構図が多く、鮮明に脳裏に焼きつきます。さらにジプシー・ブラス系の音楽も圧巻。もう、この映画を凌ぐ圧倒的なパワーを持った映画に、この先出会うことなんかないんじゃないか、とさえ思わせる、もの凄い映画です。【2011.10.10追加】15年ぶりのリバイバルに馳せ参じたところ、予想に反して大混雑(連休だったからだね、きっと)。小さい劇場とはいえ、なんだか嬉しかった。もちろん、15年ぶりに大画面でまたこの映画を見られたことはもっと嬉しい。何度見ても思うが、見ている最中はゼンゼン長さを感じない。終わった後、心地良い疲れが襲ってくる。そして、何度見ても感動し、面白いと心底思う。こんな映画に、生きている間に出会えたなんて、本当に幸せだと思う。期間限定のリバイバルだけれど、もう一度行っちゃうかも。今度いつスクリーンで見られるか分からないもんね。DVDで見るのとはやっぱり違うんだ。ああ、本当に素晴らしい映画!! 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-08-08 17:14:50) (良:2票) |
13.並の映画を30本集めても、この稀代の名作1本に及ばない。笑い・涙・愛・毒・狂気が怒濤の如く押し寄せてくる壮大この上ないスケール。音楽も最高(当然サントラ買った)。ミリャナ・ヤコヴィッチの美貌と巧さも特筆もの。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-02 09:35:31) (良:1票) |
12.あらゆる意味ですごい作品です。この作品に出会えて本当に良かったです。 荒唐無稽なストーリー(ただブラックな部分も多く、明るいだけではないですけど)がゴラン・ブレゴヴィッチの超ハイテンションな音楽に乗って展開されていき、3時間近い長編ながら一気に駆け抜けていきます。 もう出だしの場面から、その勢いに引きずりこまれてしまいました。私の場合基本的に、徐々に気持ちが映画の中に入っていくのですが、この作品はいわゆるつかみが上手くいきなり出だしから入り込んでしまいました。(もうあの音楽が今も頭から離れないくらいです。) これから見る人は簡単にユーゴスラビアの歴史をチェックしてから見ると非常に良いと思います。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-16 21:13:31) |
11.あまり期待せずに見ていたのですが、一気に引き込まれました。救いがたい絶望に向かって人々が飲み込まれていく中、その終局にあるものとしてのあのラストシーン。クストリッツァー監督はこれを見せたかったんだと大変感動しました。ストーリーの荒さはありますが、手榴弾の爆発や5年間のごまかしや、戦車の製作やらトンデモな設定がたくさんあって目立ちません。気になる人にとっては最悪かもしれませんが...人に薦められるかどうかは別として、レビュー基準のとおり、ここ何年間で最高の作品と思います。 |
10.人に「オススメ映画は?」と聞かれたら、まずこれを挙げます。映画館で13回観ましたが、13回泣きました。今のところ、ベスト1です。 【金子淳】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-06-23 13:32:35) |
9.映画館でみて、監督・脚本のエミール・クストリッツァの想像力のパワーに圧倒されました。ユーゴスラビアの現代史を、こんなかたちで描く事ができるなんてと驚愕したことを覚えています。ブラックユーモアと政治的なメッセージの絶妙なバランス。ふざけたマルコのキャラと悲惨な戦争や民族分離のコントラスト、そして美しく印象的なラストシーンまで、「映画」の持つ力を見せつけられました。 【ころりさん】さん 10点(2004-03-08 18:06:14) (良:1票) |
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【zero828】さん 10点(2004-02-23 02:57:49) |
7.戦争やイデオロギーを一人の男を通して滑稽であり、風刺的に描きこき下ろす。大変面白く、興味深く、馬鹿馬鹿しく、悲しい作品でした。母国であるユーゴスラビアの内戦のさなかに、この映画を撮る監督の情熱、意気込み、戦争に対する思いが伝わる映画。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2003-08-05 01:37:05) |
6.祖国を失うことの痛みをドキュメンタリーとは正反対のやり方で他国の人間に伝えることに成功している。 【だいこん】さん 10点(2003-03-15 16:57:03) |
5.一本だけ映画を選べと言われたら、僕はこれを選びます。ユーゴの体制とか祖国崩壊とかも分かる、分かるけどあんまり解説をして欲しくない。人間てどこの国にいても変わらない、悲しくも、愛しく、コミカルなもんです、それを感じればいいんです。なんて、ちょい自己陶酔してしまう程、この映画はすごいんです。 【エミール】さん 10点(2003-01-09 07:51:44) (良:1票) |
4.すごく素敵です!!おすぎさんは「アマデウス」を棺桶に入れて欲しいと言っていたらしいけれど、わたしはこの映画を自分の棺に入れて欲しい。それくらい良かった。あの最後のセリフ、「赦してくれ。」「赦すけど、絶対に忘れない。」。。。忘れられないです。音楽もツボにはまった。観てない人は絶対に観た方がいいと思う。今まで見た映画の中のベストワンです。 【もえもえ】さん 10点(2002-10-15 00:31:14) |
【robita】さん 10点(2002-02-26 01:40:43) |
2.見終わって、やられた!と感じてしまった。すばらしい映画でした。 【mia】さん 10点(2002-02-18 15:46:19) |
1.陳腐な言い方ですが、ここには映画の (ほとんど?) 全てがあると感じました。 【ビタワン仮面】さん 10点(2002-01-03 17:30:03) |