2.よくぞここまで器用に「ヒット作っぽい失敗作」を創ったなぁ、という印象。
行定勲というヒットメーカーが、ヒットしそうな感じで時間たっぷりに創ってみたけど、実際は観客からすると、ただ時間を浪費するだけの薄っぺらい作品になっていた、というオチ。
それ以前に、主要キャストの面々が、個人的にあまり好きでないメンツで固められていたのが致命傷だった。
数少ない本作のプラスポイントは、ほんの少しだがノスタルジックな気分に浸れたのと、Coccoのエンディングソング「甘い香り」が良かったところかな。
器用な監督の失敗作って、こんな感じなのかな、と妙に納得してしまった次第。