2.スケ番がヨーヨーを武器にして、刑事をやるという究極ともいえるおバカ設定をアイドル主演で映画化するのだから、おどろおどろしい所は暗くてもいいが、基調は明るくして、アイドルの持ち味を活かして、軽いの友情を描くべきだったと思う。本作のように、全体が暗くて、陰惨ないじめが横行する学園設定で、笑顔が愛らしいアイドルはニコリともしないシリアス演技では、いつたいどういう観客を想定して作ったのだろうか。これほど見事に観客の素直な期待を無視した娯楽映画作りをして、テレビで大宣伝するこの会社の劣化がすごく気になった。アイドルに求められる演技は、その時期の彼女だけが表現できるきらめきであり、女優のそれではない、と思う。あややは熱演しながら、この一作で天然明朗アイドルのイメージを崩壊させた気がするのだが、まさに捨て身で頑張っていたので彼女に2点。ラスト3/4からのやりすぎ無茶苦茶おバカアクション展開に1点。