1.う~ん。ちょっと期待しすぎたかなあ。
空戦シーンには臨場感があって、このクオリティで「大空のサムライ」をリメイクして欲しいと思うくらいだったけれど、肝心の内容が。。。
一言でいうと、歴史の教科書をそのまま映画化した感じ。
登場人物のキャラクターはステレオタイプで個性がないし、ストーリーラインも歴史上あった(とされる)出来事を順々に出していくだけ。しかもそれをセリフとナレーションで説明してしまっている。
CGや衣装などは安っぽくなく、凝っているのは分かるけど、なぜかカメラがほとんど動かないので、結局ただ退屈な場面の連続にしか見えない。
エンターテイメント的に面白いものを作ろうという意志がまるで感じられないのだ。
確かに山本五十六という人はある程度評価の定まっている人物あり、歴史上起こるイベントはむやみに動かすべきではないと思うけれど、だからと言ってそれを盾にドラマ部分をすっ飛ばして良いのかという話だ。
あまり詳しくない人にも分かりやすいように配慮したつもりかも知れないけれど、それならなおさら教科書をまるまる渡すような真似をしたらダメでしょう。
個人的には、海軍部内の強硬派との対立とか、陸軍の東條や辻政信とやり合うとか、息詰まる駆け引きを描いて欲しかったなあ。