1.敢えてファンタジックな舞台を設定した上で、痛々しいリアルな恋愛を描くという方向性は面白いと思う。男はホントに情けなくなるくらいリアルに痛い男だし、女は女でリアルに中身が空っぽ。どちらにも同情も感情移入も許さないこの人物描写(てか、熊切和嘉の人間観察力だと思う)は凄い。しかしまあ、ほとんどこの二人しか登場しないし、同情も感情移入も出来ないということは、二人がどーなろーが知ったこっちゃない訳で、映画として面白いかと言えばやっぱ面白くない。基本ストーリーを簡潔にして、もっと二人に周りと関わりを持たせれば物語も膨らんだと思います、4点献上。