1.西島秀俊の抑揚の無い声はナレーションではなく、【はちかつぎ】さんのお書きの通り「朗読」。演者達に生気は感じられず、彼らは読み上げられる物語に沿って動く人形。それを彩る静かなカメラワークと坂本教授のピアノ伴奏。本作は完全にサウンドノベル。時折、「劇」と「朗読」に接点が設けられてましたが、こうでもしないと映像が朗読に負けてしまうんだと思う。そんな訳で、本作を観てても、とても「映画鑑賞」してる気分にはなれない。かと言って「読書」してる気分でもない微妙な感じ。室内シーンも含めた大部分を屋外セットで撮ってたり、確かにこれは実験作です、5点献上。