7.作品の内容そのものよりも「役者力」で見せた/魅せた映画。同様の作家モノにヴァージニア・ウルフを演じたニコール・キッドマンがあるけれど、(その他もいっぱいあるけれど)本来主役をばーんとはるような役者じゃないけど存在感がありすぎて主役を食ってしまうフィリップ・シーモア・ホフマンに主役をやらせて、「うーん、やっぱりうまいねぇ。まるでカポーティの生き写しだ!うますぎる!」と再認識したような映画でした。 個人的にはポール・トーマス・アンダーソンの映画のフィリップが好きです。あ、ブギーナイツではやはりゲイでした(笑) |
6.なかなか見ごたえがありました。しかしアカデミー会員ってのはいろんなものを評価するなぁ。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-03-07 20:42:34) |
5.微妙。とういかカポーティが微妙。飽きずには見れましたが。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-23 16:21:27) |
4.真面目には創っているが、内容が退屈.. 主人公に感情移入出来ないし、心情も分からないことはないが、共感しづらい... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-22 13:05:49) |
3.この映画を見る限りカポーティは犯人、中でもペリー・スミスに興味を持っているようにみえてしまうのだが、「冷血」を読むと、作者の興味は犯人ではなく事件そのものであり、事件にまつわる全てのことに異様な執着を持っていたことがうかがえる(ような気がした)。そうでなきゃ被害者の生前の描写や事件前と事件後の街の描写をあんなにも明確に(頭の中に画が浮かぶくらい)文章で魅せてしまうなんてことは不可能。そのあたりの私の思い込み(?)のせいで、「作家と犯人」という構図自体になんだかサイコスリラーものによくある「犯人に同化してゆく捜査官」みたいな安っぽさを感じてしまった。興味の的はともかく、たしかにカポーティのまるで子供のような、あるいは乙女チックな興味の抱き方は妙に納得。フィリップ・シーモア・ホフマンが実際どこまでカポーティにそっくりなのかは知らないし、似ていようが似ていまいが映画には関係の無いことではあるのだが、あの独特のしゃべり方が悲惨な殺人事件に興味を抱くという反倫理的な無邪気さを表現するのに一役買っていたのは間違いないと思う。迷作(私は好きですけど)『悪魔をやっつけろ』の撮影秘話は嬉しい反面、とってつけた感がありあり。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-08-08 17:56:50) |
2.主人公の行動を単純に追うことに終始しすぎていて、ドラマを見ているのか、よくできた再現フィルムを見ているのか、途中で分からなくなってしまいます。なぜ彼はこの題材を追い始めるに至ったのか、その背景にはどのような人生があったのか、途中でどのように変化したのか、といった点について、もっと深く掘り下げてほしいところでした。ホフマンの演技も、今ひとつ細部の表現に乏しく単調であり、モノマネの域を脱しているとはいえません。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-02-07 03:27:47) |
1.好き嫌い以前に人を選ぶ作品です。というのも、まずカポーティの行動原理と深層心理を理解するのが難しいです。彼は、親交を深めた犯人の男を救いたかったのか、単に自己の利益のために利用しただけだったのか、映画を観ていてもはっきりした答えは見つかりませんでした。そのどちらでもあったように思います。次に、そうまでして書き上げた「冷血」という作品がどんな作品なのか、この映画を観るだけではよくわからないという点です。一応朗読会において一部その本文が明らかになりますが、それだけでは不十分です。まあ、この点に関しては、興味があれば原作を当たって下さい、ということなのでしょう。そして3点目は、何よりも延々と静寂なシーンが続くという点。これは睡魔との戦いになります。もう少し話の抑揚を付けてほしかったですね。主演のホフマンが主演男優賞ですか?まあ、確かに巧いのでしょうが、元々クセのあるキャラクターを物まねにより演じたわけで、役得だという気がしなくもありません。 |