4.主人公が高所恐怖症の飛行機、という思いつきの一発ネタだけで、ほとんど物語を膨らませられなかった印象。主人公のダスティは農薬散布のセスナ機、と言っても他の連中にあれこれバカにされるほどには見劣りする外見でもないし、実力は最初から結構ありそうだし、とりあえず「いいヒト」だし。高所恐怖症という唯一の「逆セールスポイント」も物語にさほど生かせているようにも思えず、結局のところ、転機らしい転機も描けていない、平板なオハナシになっちゃってます(そんなダスティがあっけらかんと活躍するのは、正直、あまり愉快でもない)。世界一周レースということで、とりあぜず世界の様々な光景が登場するという楽しさ、それはひとつの魅力ではありますが。