6.カメラ1台で長廻しが多用されてます。被写体が移動すると
カメラマンも付いていきます。目が疲れそうな予感に反し、
意外と自然に見ていられました。ドキュメンタリの風合い。
映画音楽は、パットメセニーの旧友アントニオ氏のドラムの音だけ。
打楽器の即興が妙な緊張感を演出。主役の不安な心情には合致かな。
マイケルキートンは、かつてバットマンを主演で人気俳優になったが
その後は苦労したのかな? ならば、この映画の主役と同じやねん。
これは自虐の映画なの?定期的に空想のイメージがリアルと地続きで
描写されるので、最初はSFのつもりなのかと勘違いしました。
映画界にも演劇界にも居場所が見つからず落ち込むマイケルの姿が
見るに耐えないというわけで皆さん評価が上がらないようですね。
で、問題の最後のシーン。もはや空想なのか現実なのか、どうでも
良くなったのは、監督なのか、マイケルなのか、観客なのか・・?
込められたメッセージが何なのかも不明。単に落ちぶれた俳優の
愚痴を延々訊かされたようでもあり、斬新な映画手法を体験した
ようでもあり・・コメントに困りました。なにか答えが欲しいけど
すこし間を空けて、再度試聴します。次は何か見えるかもと期待。