1.残念ながら期待割れ。正直、ミステリーとしては今さらこの程度のネタで勝負できると思うのはちょっと甘いんじゃないでしょうか。タイトルの「スパニッシュ・プリズナー」は欧米では有名な詐欺。これで主人公が詐欺に遭うのね、では当たり前すぎて捻りもへったくれもない。経過を楽しむ分にはそれなりに雰囲気もあって、タネも仕掛けも工夫もないけど日本人から見た異国情緒は楽しめる仕立てになっている。監督デビッド・マメット、主演スティーブ・マーティンにキャンベル・スコットっていうメンバーに釣られて観に行ったけど、特に「観といてよかったぁ」という感慨はなかった。もう一つ、何かハズした味わいを求めてしまったのがいけなかったのかなあ。もう一度観てみたら評価が変わるかな?というほのかな期待はあるので、駄作ではなかったんだろうと思うけど。