1.サンディ・タン監督は、いつ、主演を切り替える気になったんだろう。冒頭は確かにリック・シュローダーが主演だったのに、気がつくと主演はブラッド・ピットになっていた。映画としては、低予算の青春ドラマなんだけど、これは、私的には、自分を映す映画でもあって、ちょっと苦笑いした。ピット=ジョーが弟に「優等生してたのは、長男だから」と語るシーンは、ダイレクトにきた。上に姉なり兄なりがいるから、おまえは好き勝手してられんだろ!と、罵ってやれよ、ジョォォォと、思ってしまった。ついでに、アル中の親父なら、いっそくたばって欲しい本音もある。本作は、要するに、個人的にリンクしてしまった話だったな。兄弟間の確執がもう少し描けていれば、青春ドラマとしても、もう少しは見応えがあったかもしれない。