4.ロクな作品がないルパンのTV映画シリーズの中では、比格的まともな出来。全体的に可愛い感じのキャラデザにも特に抵抗は無いし、個人的には悪党のルパンよりも義賊として優しさのあるルパンの方が好きなので、この甘っちょろいルパンにも抵抗は無い。次元や五右衛門といった、ルパン以外のメインキャラにも、それなりに活躍の場があるし、オリジナルキャラもそこそこ。ただやはり肝心のストーリーは薄っぺらく、戦いのシーンや各キャラの掘り下げもおざなり。ディテールへのこだわりが無いのは他のシリーズと同様で、そのため作品全体が薄っぺらく、印象の薄いものになってしまうのではないだろうか。砂漠の民であるはずのララがやたら色白とか、オカマの組織がどういうものなのかとか。特に一番気に入らないのは、斬鉄剣があっさり折れて、その折れた刃先が偶然オカマに刺さって勝つという、いい加減な五右衛門の扱い方。もう少し「キャラの活かし方」というものを考えるべき。女性キャラのサービスシーンが多いのは素直に受け取って、+1点(笑)。