2.政宗が暴れん坊将軍化しています。山道で忍者軍団の襲撃を受け、孤軍奮闘、大立回りを演じたり(暴れん坊将軍というより、宮本武蔵ですな)、忍者のひとりが放った矢が片目を直撃して失明しつつも戦い続けたり(失明というより、どうみても致命傷なんですけどね)、素晴らしく荒唐無稽な作品です。伝記映画と思わせておきながら、ね。終盤の山形勲が登場するあたりからの展開はもう、サイコーです(とはいえ、この場面が本作で唯一、史実に忠実なシーンだったりして)。という、ステキな映画なのですが、もうちょっと丁寧に撮られていたらなあ、とも思います。人物にカメラが寄る際に、必ずといっていいほどカメラがブレてしまうのはさすがにちょっと見苦しい。馬上の人物にあてる撮影用の光も何だかブレて安定してないみたいだし。合戦シーンも、できればもうちょっとガンバってくれれば……。