1.流行の発信地から赤字続きのテナント・ビルへと凋落した渋谷パルコをモチーフとする、パルコのパルコによるパルコ起死回生の為の、パルコらしいオムニバス不条理コメディ。鑑賞中は充分楽しいし、1時間ちょいの中品なので観易いことは観易い。しかし、どうにも納得いかないのが、既に「ウォーターボーイズ」でメジャー・デヴューを果たした矢口史靖監督が、何でまたキャリアを一歩後退させる様な映画を撮らなければならないのかということ。これは「エイリアン2」でメジャー進出したジェームズ・キャメロンが次に「T2」を撮らないで、「殺人魚フライングキラー2」(原題で言えば「ピラニア3」か)を撮る様なもの。自主映画並のお遊び感覚では原点回帰とは呼べません。それに、得意の人形アクションにも飽きてきました、6点献上。