9.二大俳優グレゴリー・ペックとロバート・ミッチャムを配したサスペンスドラマで、
ロバート・デ・ニーロ主演「ケープ・フィアー」のオリジナル版。
細かい設定やエピソードはリメイクのほうが凝っているが、大方のストーリーはほとんど変わらず、狡猾な復讐男がじわじわと迫り来る展開はやはり見応えがある。
本作ではあくまでペックが主人公なのだが、復讐鬼を演じるミッチャムも飄々としていて不気味な雰囲気を醸し出し、デ・ニーロとはひと味違った悪役ぶりを見せてくれる。
モノクロ映像は、ラストの対決がちょっと暗くて観づらかったのが残念。
オリジナルもリメイクも甲乙つけがたい出来映えで、見比べてみるのも面白いかも。