6.受動的に観るというより参加して騒ぐような映画?
ターゲットはABBA好きの欧米人向けのようで、彼らより遠く東、海の果ての島国に住む我々大和民族には、
カラオケにてオール裏声で歌う自分のママンを見てしまったような気恥ずかしさが付き纏います。
基本「自分は2番手以降でいいです」と、誰かより前に出ることが恥ずかしいシャイボーイには、
「アンコール?もう一曲いくわよ!」なんてマイク振られても、
「いやぁ、これがライブだったら弾けられるんだけどね」と、小さなプライドから余裕たっぷりに佇まいながらも内心ドキドキなわけです。
とはいえ、往年のポップクイーンABBAということで、青春の一ページをABBAと共に過ごしたお年を召した方々を中心に大盛況。
ベストヒットUSAでも2008年度のリクエストランキングでダントツの1位はダンシングクイーン。
イーグルスやTOTOと並んで必ず毎度ランキングに入ってきます。ちなみにa-ha、カルチャークラブのあの曲なんかも。
コールドプレイなんて最新の曲も入ってますが、今は無きおっさんの毛根の果てに見た青春の思い出の方が強かったりします。
だもんで時代を外れているとはいえ、この私もなんだかんだと映画で使われた全曲口ずさむ程度に知ってたりします。
往年の大女優の歌唱力はまぁまぁ聞けるもんでしたが、他の方が書かれているとおり、20歳の娘が居るにしては結構厳しいかと。。。どっちかというとグランマ?
表題にもなっているマンマミーア(ママミーア?)のシーンなど、遠い過去の情事を思い出しながら悶えるように歌っているのですが、
一瞬冷静に見てしまった時に見てはいけなかったものを垣間見てキャスティングに疑問を抱かざるをえません。
ただ、かしまし娘のようなオバちゃん3人組みは、そんな気分も吹き飛ばしてくれるほどのノリノリのごり押し圧力があります。
但し草刈雅夫に似た先代ジェームズボンドには苦笑い。正直ワルサー持って女王陛下の為に悪い奴らと戦う方が似合ってます。
、てな訳で如何にしてノーテンキに観るかがこの映画の楽しみなんではないでしょうか?
DVD出たら部屋で一緒に歌ってみようかと思います。