3.冒険は若い人だけの特権じゃない。 「パリ空港の人々」の学者は急にせまいとこに入れられるのですが、小鳥と住んでいて長年の仕事を勤め上げたホルテンさん67歳の人生は、文字通りレールの上を走っていたのだけど脱線して広がりを見せる。 雪がちらつくノルウェーの冬、今まで持っていたものをなくし、かわりに新しいものを手に入れ、未知の人と語り合い、隕石の旅に思いをはせるささやかな冒険が続く。 あの男の子は突然の闖入者のことをずっと覚えているかもしれない、本人が忘れても。 心残りだった過去を塗りかえるあの勇姿、施設の母親の心にも届いたらいいな。 今の季節に見るとホッコリしていいかも。