6.どこぞのムキムキ王子が地球にやってきて一騒動。要するにこれは、キン肉マンみたいなシステムなんでしょうか。
前半の神話的世界と、後半のカルチャーギャップネタ(と言ってよいのかどうか)との二段構成から、それを一つにまとめていくクライマックス、オモシロいっちゃあ、オモシロい。んですけどね。でも。
ケネス・ブラナーが監督しようが誰が監督しようが、結局、こうなっちゃうのか、という、CGによる均質化。物語はと言うと、王、ソー、ロキの関係はこれ、もしかして「リア王」のグロスター伯、エドガー、エドマンドの関係なのか?と思うけれど、踏み込み不足で、「リア王」ほどの峻烈な印象には程遠い、いかにも中途半端な描かれ方。
ナタリー・ポートマンとの関係に至っては、もはや軽薄としか言いようがありませぬ。
でもあのロボットみたいなヤツは、ちょっとカッコいいぞ。どうしてよりにもよってこんな場所で、という、ド田舎での死闘。何となくスーパーマンII冒険篇あたりを思い出したり。