4.そりゃまあハードなアクションはたっぷり盛り込まれておりますけれども、映画自体はもうハードでもなんでもなく、ほのぼのとすらしています(レーティングにもかかってないし)。その理由としては、ひたすらマッチョな登場人物の中で、狂言回し的な役割を果たしているバンデラスの存在によるところが少なからずあるとは思うのですが、それよりも、80年代以降のアクション映画のヒーローをかき集めてきたこのシリーズの方向性が、実は「そこ」にあったのか、という発見によるものが大きくて。80年代は80年代でも、このクライマックスの戦車との戦いなんて、まさに『メガフォース』やんか、と苦笑してしまう。とすると、スターさんを大量投入してたのも、実は『キャノンボール』の流れだったのか、と。ってなワケで、実はとってもゴールデンハーベストなシリーズだったのかも知れません。と思えばですね、こういうお祭り映画、もしハル・ニーダムが撮ってたら。観るのが楽しみなような怖いような。
あ、あと、前作までと違う点としては、「世代交代」ってのがあるんですけれども、正直、消化不良で盛り上げきれてないかな、と。だって、結局はみんな均等に活躍しました、みたいな感じになっちゃうもんね。その分、リーリンチェイの出番が少なくなっちゃったんじゃないの、という不満がむしろ残っちゃう。