3.「子供のケンカに親が出る」系アクション映画。そんなジャンルがあるのかどうかはともかく。
本作の面白いところは、登場人物たちが(単細胞な主人公を除くと)それぞれにクセがあって、各自がこの先どう動くのかがわからないところ、そして実際、物語もこれら登場人物たちのクセの強さによって先へ先へと転がっていくところ。
これだったら、主役はジェイソン・ステイサムじゃなくって、年取っていい感じにポンコツ感の出たスタローン自身の方が、作品にマッチしたかも知れない(しなかったかも知れないけど)。いずれにしても、“強すぎるステイサム”のための作品ではない気がしちゃうんですけども。
あと、アクションシーンがバタバタして見づらいこと、これは昨今の映画によく見られる現象でしょ、と言われりゃそうなんでしょうけど、これもまた本作を不必要に「昨今ありがちなアクション映画」っぽくしてしまってる一因ではないかしらん。