10.今やハリウッドの生ける伝説、巨匠イーストウッドの初監督作です。
この時代に既にアメリカではストーカーが世間に広く知られるものになっていたのかは分かりませんが、
「危険な情事」といった、その後の作品に影響を与えたと思われる内容になっていることに驚きます。
中盤あたりはテンポが悪くなりますが、イーストウッドの音楽の趣味が垣間見えてそれもまた良しです。
まだまだ西部劇でも強い男を演じていた頃でもあり「ダーティハリー」の記念すべき第1作と同年の初監督で演じた男が
女に対してちょっと脇が甘く、ここまで女に追いつめられる男であったというのが今に見直すと少々意外な感じがします。