1.映画開始から程なくド派手なカーチェイスが展開され、活きのいいところを見せてくれる、かと思いきや、クルマがクラッシュするたびにいちいち、映像がスローモーションになるのが、どうもいただけません。いや最初のうちは、これもクラッシュシーンの見せ方のひとつだろう、と思って見ているのだけど、こうも判を押したように機械的にスローモーションにされると、スピード感を損なうばかりで、一体この演出に何の効果があるのやら、と。
そう思って見ていると案の定、中盤にいたってストーリー展開もスピード感を失い、停滞してくる。主人公のオヤジのキャラ設定にも問題があるとは思うけれど、それ以上に演出自体がもたついているような。
こういったことはすべて、製作側の狙い通りなのかも知れないけれど、だとしたらそれは、私の好みとはちょいとズレてるんだよなあ。
元のシリーズにおける主人公のハゲオヤジ同様、本作の主人公も「動ける男」なので、肉弾戦の部分は小技も効いてて魅力的、なんですけどね。