1.これまでにも多くの伝記モノを撮ってきたスティーヴン・フリアーズ。
彼の作品を振り返ると、印象に残るのは圧倒的に女性を主人公にした作品が多い。
しかし本作は実在した男の話。その男はガンを克服しツール・ド・フランス7連覇という偉業を成し遂げた英雄。
忖度、脅し、色んな要素がありましたがスポーツ界と薬物の関係の闇の深さを改めて思い知らされた気分です。
薬物使用におけるランスの確信犯ぶりも、その一方で彼がガンで闘病中の人々の希望であることも伝えている。
時系列に沿って一連の薬物疑惑をドキュメンタリータッチで分かりやすく伝えていますが、
その分、フリアーズにしては人間ドラマという部分では弱いと思います。