2.ずっと昔に見たような気もするんだけど「死霊のナントカ」が多すぎて20年も経つとどれがどれだかさっぱりわからなくなる。これは確か劇場で見たはずなんだけど、オチまで忘れていたところを見ると当時の感想もやっぱりそれなりだったんだろう。当時ホラーは半分コメディ化が進んでましたしね。前作で非常に斬新だったギリギリのおとぼけ感が悪い方向にエスカレートした感がある。良く言えば余裕、悪く言えば馴れ合い、それが「味」だった前作と比べるのはいささか酷な気もするがどうしても観客は新しい物に飢えている。博士のニックネームがフランケンシュタインなのは純粋にオマージュなんだろうが、ちょっとオマージュのボリューム感多すぎ。体を張って助けたミゲルのその後を誰も心配してなかったり、シナリオの完成度も「ゾンビ」とは比べ物になりません。残虐シーンも規制のせいか意外に控えめだし、技術面である程度完成度を極めてしまった現在から見れば陳腐、過去の傑作に比べれば手ぬるい。よってこの映画をお勧めできるのはシリーズにある程度の思い入れのある方のみ、というシリーズ物にはお約束の出来。まあ「ゾンビ」のエンドロールで「お代わり~!」と言った人にはそれなりの懐古趣味的魅力はある。アメフトゾンビとかブライドゾンビ、バレリーナゾンビなどお馴染みゾンビ達のコスプレも見物。ショック度は高めだがその分俗っぽくなりました。まあこれで打ち止めにして正解だったかも。