6.ゴールディ演じる大富豪の箱入り娘ジュディの結婚式で始まり、ラストもまた彼女の結婚式で終わる作品ですが、
ラストの結婚式では、オープニングからは想像もつかない成長して強くなった彼女の姿がありました。
これも女性映画の流れをくむ作品だと思いますが、泣いたり笑ったりしながらも逆境にめげずに生きていく。
ゴールディの持つ個性、魅力にピッタリの作品です。
オープニングのウェディングドレス姿も、軍服姿の彼女も、ゴールディは変わらずキュートです。
彼女の父親を演じるサム・ワナメイカーが古い世代を象徴するような男を好演。
パワフル・コメディエンヌ、ゴールディの魅力が全開であり、本作の映画としての見どころも
泣いたり笑ったりしながらも頑張って一人前の軍人になっていく軍隊時代です。
軍隊の養成学校モノに欠かせないキャラで登場のアイリーン・ブレナンもいい味を出しています。
作品の土台にあるのは軍隊がどんな所かも全く知らない世間知らずのお嬢様が成長していくという物語なので
ゴールディを見ているだけで楽しい軍隊時代も彼女の成長の一過程というのは仕方がないのかもしれませんが、
後半は別の映画のようになってしまってトーンダウンしてしまうのがちょっと残念。
それでも、力強く歩いていく彼女の姿で終わるラストはこの頃の女性の自立を描いた映画のラストらしい清々しさがありました。