3.確か監督は2歳のときにベトナムからアメリカに移住した人だそうです。きっとこの作品は監督の「ルーツ探し」的作品なのでしょう。それぞれの登場人物の背景にある物語はどれもなかなか面白いのですが、微妙に食い足りない感じが残りました。娼婦に恋する人力車の運転手の話とか、ちょっと凡庸な感じがしたし、意地悪な言い方しちゃうとベトナムの風景のエキゾチックさに依存しすぎているような気がしないでもないんですよね。あ、でも映画に出てきたバーの名前がApocalypse Now(『地獄の黙示録』の原題)だったのはちょっと面白かった。あのバーは実在してるんでしょうか?