1.「ガンダーラ」と聞いて普通思い浮かぶのはゴダイゴですが、もちろん関係ありません。残念。楽園ガンダーラの人々と、機械人間(?)メタルマンの闘争を描くアニメ。と言えば何だか面白そうですが、よくもここまで娯楽色の無いアニメを作ったもんです(この題材で映画を作りゃ、よほど気をつけて作らないと多かれ少なかれオモシロイ映画になってしまいそうなもんですが)。という訳で、このアニメは、「詩情」や「幻想性」に味わいがあるのでしょうが・・・何かヘンですよ、やっぱり。唐突に出てくる恐竜(?)もヘンテコだし(何のために出てきたの?)、畸形人たちの造形も何となくフツーの発想(あ、あの腹芸みたいなオジサンは、何となく好きだなあ)。敵の首領に促されて1000年の眠りにつく主人公。意味はワカランながらも、何だか壮大な話でいいゾ、などと思わんでもないのだが、いかんせん、その壮大さを映像が支えておらず、やっぱりピンと来ない。淡々とした語り口が、ここでは裏目に出てるように思えます。最後にひとこと。「なんでこんなパッとしないヤツが主人公やねん!」←これは誉め言葉です。念のため。