1.油田火災と戦う男たちの映画。って言ってもパニック映画じゃなくって、時々電話がかかってきて出動しては消火、というエピソードの寄せ集めみたいな、あまり緊迫感のないおハナシ。別に逃げ遅れた人々の救出、みたいなこともなく、呼ばれたら世界のどこにでも出かけて、じっくりと消火作業にあたる。出動要請の電話がかかる度にソレっぽいBGMが流れるのがまた、かえってノンビリした雰囲気を醸し出してます。主人公のジョン・ウェインはその道の大物であって、若いパートナーが居て、生き別れの娘も居て。と、何ともアリガチでベタな設定でして、実に大らか。どんな設定であれ、ジョン・ウェインが主演すりゃ、まあ、そんな感じですわな。ただ、油井が燃え上がるシーンはミニチュアなんぞ使うことなく、しっかり盛大に燃えあがらせております。最大の見所は、映画始まっていきなりの火災、「ユニヴァーサル・プレゼンツ」と出てくる前にもう大炎上してますから実に気が早い。そしてオープニングのクレジットの背景で燃え続け、クレジット終了とともに鉄塔が崩れ落ちる、神業のようなシーンであります。あとはノンビリしたドラマと同じような火災シーンの繰り返しですが、ラスト、飛行機から現れるジョン・ウェインの笑顔がいいのです。やっぱりこのヒト、神サマです。まあ、そういうノンビリした映画ですから、USJのアトラクションはやっぱり、「ヘルファイター」ではなくって「バックドラフト」でなくてはいけないんでしょう、なあ。