1.CM界の鬼才グ・スーヨンによる「ぶっ飛んだ」映画。
民族差別、万引き、恐喝、近親相姦、強盗、自殺、ヤクなど、問題を散りばめながら、そのどれかに特化する事無く、よく分からないままストーリーは進んでいく。場面の詳しい説明のないまま、次々と話が展開していくので、「で、どうなったの?」と、やや消化不良な感じがするのだけれど、テンポがよく最後までクスクス笑いながら観る事ができた。ただ、「好き嫌い」の激しい映画だと思う。
エンドロールを見ると、どこに出ていたの?というくらい豪華な出演者。岡田義徳、袴田吉彦、佐藤江梨子、前田愛、永瀬正敏、ともさかりえ、高橋克則・・。贅沢ですねぇ。
テンポ良くぶっ飛ばすのが個人的には面白かったのだけれど、ラストのオチがイマイチ。重くもなく、爽快でもないので、物語は記憶に残らない。「マヨ・ケチャ」、「飛び蹴り」、「デカパイ」くらいしか覚えてないよ。
市原隼人も中島美嘉もなんとなく好きになれない。この映画の主演男優賞は、「偶然にも最悪な少年」タロー(池内博之)だろう。