7.敗戦直後の東京を舞台に、麻雀を打ち続ける勝負師たちの姿を描いた作品。
基本的には個性的な人々との出会いを通し、主人公の成長がストーリーの軸となっているので、
ギャンブルをしない人、麻雀を知らない人でも大丈夫。(知っていればより楽しめる)
全編モノクロ映像という演出で、当時の雰囲気がよく伝わってくるのだが、
本作はキャスティングが秀逸。真田広之以外はいかにも役者さんという俳優陣で固め、
個人的には高品格と加藤健一が印象に残っている。監督さんはイラストレーターで、
これがデビュー作らしい。一芸は百芸に通ずるではないが、大したセンスの持ち主である。