3.ひょえ~、号泣してしまった! なんともはや、我ながら意外・・・。これ、公開当時劇場で見ているはずなんですが、その時は、こんなに泣けなかったゾ。何で? Wikiによれば、日本での公開は96年。はて、、、まだ20代だった私。とはいえ、結構過酷な時期だったんで、これはキツかったはずなのだが。心まで不感症だったんかなー、あの頃は。・・・それにしても、こないだ見た、フクナガ版では、ほとんど涙も出なかったというのに。どこで号泣したかというと、ロチェスターとジェインの婚礼から後、ずっと、最後まで。思うに、これは、ハナシの内容で泣けたのではなく、恐らく、シャルロット・ゲンズブールと、ウィリアム・ハートのベタな演技にまんまとヤラレたんでしょうな。記憶では、ウィリアム・ハートのロチェスターはもっとダサくてイケてない感じだったんだけど、再見してみたら、あらま、なんだかサマになってんじゃないの。パイロットも愛嬌あって可愛いし。フクナガ版では存在感の薄かったバーサ、こちらはマリア・シュナイダーが演じており印象的です。あの火事のシーンは記憶通り。ジョーン・プロウライト、アンナ・パキンはさすがです。しかし、この原作は一体これからあと何回映像化されるんでしょうか。今や相当、陳腐でご都合主義なお話なんですけれど。ま、それはさておき、ゼッフィレッリは、やはり美術、衣装、音楽と素晴らしいです。演出自体はフツーだし、脚本もうーん、という感じだけれど、私は基本的に彼のファンなので、彼の得意とするところでは裏切ってくれていないのでこれで十分です。たくさん泣かせてもらったし、そこそこ満足。少なくともフクナガ版よりは。