22. ウォーターゲート事件の真相究明に取り組んだ新聞記者の悪戦苦闘を描く。静かに、地道に少しずつ、だが確実に真実に迫る姿に引き込まれる。膨大な資料の中からジグソーパズルのピースを探すかのような裏どり。その反対に、言葉の端々の微かな糸口から真実を見いだす手法の数々………まさに「鳥の目 魚の目 虫の目」を駆使しての取材が光る。また、誤報にもなりかねない証言に、わずかなボディランゲージにさえ裏付けを求める執念にジャーナリスト魂をみた 自分の評価として、ドキュメンタリータッチで迫真性・臨場感の描写をもって良しとする映画の上限は5点だが、本作はドキュメント的でありながらドラマとしての創造性をもち、見応え十分の社会派作品である。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-26 15:40:49) |
21.先に「ザ・シークレットマン」を観たので混乱してワケわからんということにはなりませんでした。 観てなかったら誰がどうで何やったんだかよくわからんけど、とにかくニクソン政権が悪いことやって大統領は辞任になったのね、若い二人の記者は圧力に屈せず頑張った、ピューリツァー賞も受賞しちゃってるし。くらいだったと思う。 常にあっち行ったりこっち行ったり、みんな早口だしなんだか息つく暇もない映画でした。 「大統領の陰謀」と「ザ・シークレットマン」どっちも観ると、ウォーターゲート事件の表と裏、記者側とディープスロート側の両方が観られるし、被るシーンがあるのもなんかうれしい。当たり前だけどダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォードの若さよ、レッドフォードはやっぱり足が長い。 こうなったら「ペンタゴン・ペーパーズ」も観るべきですかね、ウォーターゲート事件のちょっと前の出来事で本作の主幹ベン・ブラッドリー中心のようですね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-15 21:17:41) |
20.ウォーターゲート事件の全貌を軸にしつつ、事件を追った若手記者二人の記者魂とも言うべき情熱がお話の大きな柱。さらに味わい深くしているのがW・ポスト紙の主幹、ベン・ブラッドリー氏であります。血気に逸る若手らに「まだ(ネタとして)弱い」とベテランの厳しいダメ出しを食らわせ続け、しかし敵の反攻に遭った時は「彼らを見捨てるな」と新聞社としての旗幟を鮮明にしてみせる。これぞ組織のトップ。演じたジェイソン・ロバーズも度量の大きさを感じさせ、納得のオスカー受賞でありますね。 若きダスティン・ホフマンとレッドフォード、意外にバランス良くタッグを組んでみせました。ホフマンのクセの強さに対し、レッドフォードの柔軟さが上手いこと中和作用したみたいです。ミスを主幹にどやされ、がっくりくる二人はほんとに若くて、ストーリーと関係ないところで感慨を深くしてしまうのでした。 憲法と報道の自由を守る。このワシントン・ポスト紙の理念こそが民主主義のチャンピオンたる米国の礎。"make America great again"と叫ぶ現合衆国大統領へ。アメリカの真の強さはこの映画が示しているのですよ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-08 00:30:34) |
19.ウォーターゲート事件って名前は知っていたけど内容は知らなかったよ。でもこういう硬骨なジャーナリズムが一部でも残っていることにアメリカの良心を感じる。この二人が居たからこそあれだけ大きな政界の闇が明るみに出たのだろう。ワシントンポストの上層部(特に編集主幹)のとる方針も大きかったのだろうが、最終的には2人と報道の自由を守るという決断で2人を後押しする、いい役どころであった。編集主幹を演じた役者がオスカー獲得というのもうなずける。好み40/50、演出11/15、脚本8/15、演技8/10、技術6/10、合計73/100→7/10点 |
18.個人的にはケネディからニクソン、この時代の事件の究明や人物にスポットを当てた映画は好きなのですが、特に本作はこの時代や事件の背景に関する余程の知識が無いと全てを理解する事は難しい映画だと思います。 しかしどんな些細な情報でも関係者の裏を取り、一つ一つの小さな点を突破口に線に結び付けていく地道な取材、妨害や圧力に屈しない姿勢などジャーナリストの現場の最前線を描いたとても熱い映画でした。 名前は出てくるものの、敢えて黒幕や妨害工作を行う者はほとんど登場させず、困難に立ち向かうジャーナリストの姿を伝える事に的を絞った映画でもあるので事件の背景など全て分からなくとも、身の危険を感じながらも重い口を開いていく証言者や事件の究明に挑むジャーナリスト達の熱き人間ドラマとして充分に見応えのある映画となっています。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-09 10:20:55) |
17.言論の自由。記者、主役の二人の迫真の演技に引き込まれた。比べていいものか、御巣鷹山の件の記者物語よりはずっと映画としていいと思いましたね。。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-11 21:57:16) |
16.面白かったです。レッドフォードかっこいいし、上司もよかった。信念を持って仕事をする姿勢に、感じるものがありました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-17 18:06:14) |
15.All the Presdent's Menとは“すべて大統領の部下”。見逃していた作品の一つ。 30年超前の作品で俳優が若々しい。ウォーター事件は良く覚えているが、もう一つ内容が解っていなかったがその意味では一助になった。 ドキュメンタリータッチで、サスペンスと謎解きに満ちている。でも1回の鑑賞で理解するには到底無理。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-20 11:58:51) |
14.1976年制作ということは、事件後数年で映画化されたということか。ほぼオンタイムでこんな映画を作るなんて、まだまだこの頃のハリウッドはパンクだったんですね(ニューシネマの余波か?)。あくまで実話を元にした話ですが、ちょっとした小さな出来事から徐々に事件の確信に迫っていく展開は実に映画的で面白い。警察やFBIのボンクラぶりも妙なリアリティがあって怖いです。ディープ・スロートの正体が判明した現在、また新たな視点からこの映画を楽しめそうです。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-14 21:18:54) |
13.もはや30年も前の映画なのですねぇ。っちゅーか、こんなに昔の事件やったんや、ウォーターゲートは!時の流れにビックリです。 オープニング、夜間のビルを外側から撮影した平凡な風景に、チラチラと光る懐中電灯。けっこういろんな映画でパクられてますね。 リアルタイムの頃は文献でしか確認できなかった事件やけど、今じゃネットで何でも調べ放題。事件に関係した人がとっても多いんやけど、たぶんついて行けるでしょ? ディープスロートの正体が判明した時には、新聞も大きく取り上げてましたねぇ。懐かしい。 で、今、再見した感想は「やっぱ、ようできてるなぁ」でした。 【海の雫】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-10-01 23:58:46) |
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12.Humpy Dumpty sat on a wall. 【RTNEE USA】さん [地上波(字幕)] 7点(2007-09-23 19:45:53) |
11.ディープ・スロートの思惑が定かでないので、作品として成立してないと思うけど、実際の事件ということで何とか納得。 彼の正体が明らかになった現在、マスメディアを利用したクーデターだったという見方を挿入すれば、かなり面白くなりそう。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-20 12:25:30) |
10.ちょっとした予備知識がないと難しいかもしれませんね。自分も本屋でJFK関連の本を探してたんですがなくてたまたま目にして買った本がボブ・ウッドワードが書いたウォーターゲート事件の本でした。それをちょっと読んでたから話についていけたけど、読んでなかったらもしかしたらついていけなかったかも。盛り上がるシーンとかほとんどないけど、なんか引き込まれる魅力が好き。カッコイイ主演二人に渋すぎる上司達も好き。微妙に物足りないようなラストだったけど、それまでの展開は実話とは思えないぐらいによかったです。 |
9.面白かった。話は難しいけど、役者の演技力に圧巻。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-24 04:45:39) |
8.本作を観ただけではウォーターゲート事件の全容は今一つ掴みきれませんが、ニクソン大統領辞任から僅か2年後に製作されていることを考えれば、余計な説明など不要だったことももっとも(鑑賞の際には事件の予習が必須)。駆け出し記者の勢いと、記事を守ろうとする会社の姿勢が事件解明に繋がったことも良く解ります。ジャーナリズムを純粋に信じられた古き良き時代でした。映画としては、そこはかとないサスペンスを感じさせながら、決して過剰にならない淡々とした演出が良い。ラスト・シーンも、現在では考えられない程の余韻を残していて秀逸。当時としては当然、話題性先行のハリウッド型企画だったと思うんですけど、本格的社会派作品として仕上げた製作陣の姿勢も現在からは考えられないですね、7点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-11 00:02:31) |
7.ディープスロート正体判明を記念して鑑賞。確かに当時のアメリカの官僚の名前が次々と出てきて、全体の構図がわかりずらいのが最大の欠点。今の日本人にはニクソン大統領ぐらいしか著名じゃないし。しかしこの辺は、「ああ、次々と政府要人の名が暴かれていってるんだ」ぐらいの理解でよしとすることで乗り切りました。魅力はやはりレッドフォードとダスティン・ホフマンの新聞記者ぶりでしょう。「大きな仕事がしたい」とはやる若手記者を好演しています。頭の回転が速く、時にはルール違反すれすれの取材を辞さないバーンスタインと、9ヶ月前に入社して意欲はあるけど、原稿はまだ下手というウッドワードの取材過程はスリリング。よくある2人組刑事ものの変異系? 評判の悪いラストですが、これは時の権力者を追い落としたジャーナリズムの力をタイプライターで象徴し、そのたたく音を祝砲の砲声と重ね合わせることで、ペン(タイプライター)=民主主義の銃器、という暗喩を映像化しているのです。私にとっては、これ以外にはありえないほどふさわしい幕切れはないと思えるのですが。 【satoshi】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-24 08:42:32) |
6.今どき同じネタで撮ったらどれだけの銃弾が飛び交い、何人の死人が出る映画になったことだろう。ジャーナリスト精神、報道の自由、巨悪VS新聞記者、徐々に明らかにされていく真実をシリアスに見せてくれる。ただ報道姿勢、取材体制に?なシーンも少々。朝日VS国会議員&NHKなんてスケール小さいもんなあ。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-02-26 22:53:44) |
5.最後まで見るにはかなり集中力が必要。事実に基づいた映画でなければ、こんなに人の名前が出てくる長い映画は疲れるだけというところだ。でも逆に事実に基づいているからこそ、最終的にニクソンが失脚することはわかっているわけで、驚くような展開はなかった。 【HK】さん 7点(2004-08-09 02:50:42) |
4.『ウォーターゲート事件』が72年、ニクソン辞任が74年、そしてこの映画の本国公開が76年(アメリカ建国200年記念作品?(笑))、日本公開も76年8月(日米同時公開なんてありえなかった頃ですよ)。すると多分撮影は75年頃かな?その速さに驚かざるを得ない!しかも地味ながら次第に盛り上がりを見せるサスペンスとしてもなかなか良くできてます。これだけの作品を短期間で準備・着手・完成できたのも恐らくカール・バーンスタイン&ボブ・ウッドワードのおかげでしょうね。最近ではB・ウッドワードが『ブッシュの戦争』なんて本を出してますが、本国ではベストセラーとか。 【nizam】さん 7点(2004-06-05 12:55:45) |
3.地味。熱血記者と、尻込みする偉いさん、若い部下をかばう男前な上司。月並みです。でもかっこいい。男の世界。ラストのあっけなさは予算が尽きたのかな、と余計な勘繰りをしてしまいました。 【ラーション】さん 7点(2004-02-22 01:10:38) |