18.冴えない男女の恋愛物語が、途中から赤狩りのオハナシになって、何だか妙な映画には違いないんですけれども、気が付いたらこのしみじみとしたラストへとちゃんと繋がっていく。チャッカリしているというか何というか。実際、しみじみとしちゃんだから、しょうがない。 主演俳優のことを私が「何も考えてなさそうな顔」と言った時、それは私が感心しまくっている時なのだけれど(ほんまかいな)、本作のレッドフォードなんかはまさに、その典型ですね。本当に何も考えていなさそう。素晴らしい。一方のバーブラ・ストライサンド、進歩主義者の役にしてはどうもブルジョアっぽく見えてしまうんですけど、とにかくそういう、一本、芯の通ったような彼女が、初めて家にレッドフォードが来た時にはソワソワしまくって、いそいそとお茶を淹れたりして、そうすると彼女の落ち着きのなさに連動するかのように天井の照明も揺れたりなんかして。 なのにレッドフォードは早速、居眠りこいている。いや、ホントに寝ているのかどうか、はたまたホントに寝ぼけてヤカンの音に反応したのかどうか、知らんけど、とにかくこの無神経男の手ごたえの無さの中、彼女もベッドにもぐりこむ。 赤狩り云々の部分は、ちょっと収まりが悪いんですけどね。わざわざこれをテーマに選んで、この程度の踏み込みでよいのか、と。戦時中からの発端を含め、長期間にわたるこの物語を、実際の近代史の中に刻み込もうとしていて、だけどまあ、時代の流れに振り回されたのか、それともいつの時代であろうとこの二人ではもともとうまくいかないのか(そんな気がする)。とりあえずラストは、しみじみと。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-24 12:54:32) |
17.ヒロインは最初から思想信条がピッタリのジェームズ・ウッズを選んでおけば、映画になるようなエピソードもなく、追憶に浸る必要もなく、ラストシーンはきっと2人仲良く街中でビラ配りなどしていたことでしょう。世の中にはそういう人生を歩んでいる人も多いはず。 しかし、それが本人にとって本当に幸せかどうかは微妙なところです。激しく燃えて激しく泣いて、思い出すたびに頭を抱えて後悔したり自責の念に囚われたりするような経験があると、その本人はともかく、周囲からはけっこう羨ましく見えるものです。だから映画が存在するという、身もフタもない話ですが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-27 01:01:28) |
16.なんとなーくですよ、旦那がロバート・レッドフォードに似てるんです。そして私は激情型。そして喧嘩が絶えない夫婦なもので、鑑賞中にうちらに似てるな…なんて思えてきて。そんな見方をしていたものだから、ラストの方ではもう切なくて切なくて。鑑賞後、主題歌もまた素晴らしいから、2人のthe way we were...追憶...なんて良いタイトルだよっ!とつっこんでしまった。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-04-19 23:05:46) |
15.性格、主義、主張の異なるハベルとケイティだからこそ、強烈に惹かれあい、その分衝突もする。似たような恋愛経験があるから身にしみてわかる。別れ話の夜に「話し相手になってほしい」と電話する場面は非常に印象的。学生時代からのふたりの歴史がある分だけ、ラストの切なさが際立っている。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-15 11:20:45) |
14.うわさ話の好きな知り合いたちはきっと「あの二人、最初から不釣り合いだと思っていたわ」。でも親友は「彼女と別れるのは大損失だ」という。★★うまくまとまったいい作品だと思います。それにしても50年代前後のアメリカの経済的に豊かなこと!戦争中にアメリカでも配給券があったのね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-22 00:45:44) |
13.大人の映画ですな。もっと年齢を重ねてから観たらまた感想が違ってくるんかなと思いました。とにかくテーマ曲がとても素晴らしく心地良かったです。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-15 00:45:55) |
12.まさに大人の恋愛。ただ愛し合っているだけでは永遠に続くことのない愛・・・価値観や人生観、いろいろことを理解し合ってこそやっていけるのでしょうね。 【MINI1000】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-15 20:39:15) |
11.三つ子の魂、百まで。自分の好きなことをして過ごすのが、一番大事ってことですかね。自己主張が強く、空気が読めない女性を見るのは、あまり楽しくはなかったです。が、えっちなシーンにはどきどきできました。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-13 00:13:59) |
10.これだけ性格と考え方の違う男女が、相引かれ、愛し合えるのか・・・チョット疑問。ストライサンドのなんともいえぬキャラクターと演技は魅力。 また主題歌は最高に映画にマッチし、良い曲。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-12 21:30:03) |
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9.ケイティーの生き方、戦う事は尊敬すべき点であったがパートナーでは有り得なかった。それが解っていながら彼女の親友でとか泣き落としや尊ぶ点を受け入れ続け、子供まで生んでしまった。ケイティーの「遊びにきて、2人で」をハベルがきっぱり断ったラストはすっきりした感じだった。反共・赤狩りへの反対運動にそんなに傾倒してない様にも見えるし、簡単に言えば性格の不一致、階級と育ちの違い。社会派メロドラマ。ロバート・レッドフォードのクールさは別にして、ケイティー役をちょっと考えて欲しかった。性格がきつい上バーブラ・ストライサンドのルックスではどうしてもキャラクター以上の個人的主観が入ってしまう。 【スルフィスタ】さん 7点(2004-03-01 22:16:07) |
8. 赤狩りとは何ぞや?という予備知識なんざ無くたって楽しめる映画ではあるんですが、事前に、どれでもいいのでマルクス・ブラザーズのコメディだけは観ておくことを強くお奨めします。何かいいことあるのかって?はい、間違いなく。心に残る名(迷)場面が待っています。 |
7.何といっても、主題歌が最高。恋愛に政治的な内容を絡めてこれほどうまく描くとは! 【POKKY】さん 7点(2003-11-27 23:09:47) |
6.バーブラがこんな起伏のないテーマソング歌いたくないわ、と言ったことで有名なテーマが最高です。バーブラの気の強さは映画にぴったりです。映像も好きです。 【omut】さん 7点(2003-06-17 19:00:57) |
5.生まれも育ちも違う二人が惹かれあいながら別れるのがせつない。育ちが違うから合わないという恋愛・結婚生活の非情さがなんとも言えなく悲しいというより、虚しさを誘うと私は思った。でも素敵な映画です、テーマは「風とともに去りぬ」に少し似てると思ったのは私だけでしょうか・・・ 【恥部@研】さん 7点(2003-01-19 15:46:50) |
4.最後に1言2言交わすシーンが好きです。なにか画面から伝わるものがあります。 【もみじプリン】さん 7点(2002-04-26 12:14:26) |
3.ヒロインがあの性格じゃ上手くいくはずないよなあ。私はどうもイライラして仕方なかったです。 【なな】さん 7点(2002-01-13 22:43:26) |
2.この映画を観たきっかけは、ドラマ「Sex and the city」で、キャリーが「私カーリーヘアだし、別れた男が奥さんと一緒の所にでくわすし、なんかケイティに似てない?」って言い、いきなり主題歌の唄を大声で歌いだしたから、どんな映画なんだろう?って興味持ちました。オスギも「この映画のロバート・レッドフォードは男前だって認めるわ!」って評価してた。 主題歌良い! 【スマーフ】さん 7点(2001-12-18 23:29:09) |
1.彼女とこの映画を観ていて、バーブラ・ストライサンドのアップが出たとき、彼女が「わちゃ~」って言ってたのを覚えている。確かにストライサンドは美人では無いと思うけど、その不器用なヒロインがレッドフォードに恋をしてしまうから作品として成り立っている。周りを無視し、片意地張って文学に慈しむ姿は似合っていると思うし・・・何よりも主題歌が良いからそれでカバーしているってことで・・・ 【イマジン】さん 7点(2001-03-07 12:18:56) |