8.ドリュー初監督作は以外にもベタな青春スポーツコメディでした。
アメリカの青春映画によく見られる小さな田舎町の閉塞感。家族、親友、友情、恋、バイト、そしてローラーゲーム。
本作を構成するその全てが、エレン演じるブリスの成長物語に欠かすことの出来ないピースとなっています。
ローラーゲームを軸としたスポーツものだけならば、エレン・ペイジじゃない方が良かったのかもしれません。
しかしそれらの場面ごとに全く違った表情を次々と見せるエレンを見ていると、本作の主演は彼女以外にはないと思える。
ルールがよく分からなかったのが残念ですが、臨場感たっぷりのローラーゲーム。
軽妙に会場の実況をする男も作品のノリを良くする、作品に欠かせないピースの1つとしてとてもうまく機能しています。
エレン以外のキャストも、脇に徹したドリューに、ジュリエット・ルイスの怪演など、
ブリスよりちょっとお姉さんのチームメイト達も皆が本当に気持ちがいい。
挿入曲もよし。個人的には38スペシャルの”caught up in you”とその時のシーンがお気に入りです。