6.人生の岐路に立つ主人公が田舎の湖に浮かぶ島に招かれた。
そこで待ち受けていたのは
大金持ちの一族に隠された忘れ去る事のできない謎だった。
無慈悲な社会システムの中で生きるドラゴンタトゥーの女を助手に迎えて
調査を進めるのだが・・・
スタイリッシュな映像と音楽は非常に心地よくて、
無理なく物語の世界観に浸れますので、
158分という時間が短いと感じてしまうかもしれません。
ただし事前に一族の人物相関図だけは頭に入れておいたほうがよいかと思います。
正直わかりにくいので謎解きを楽しみたい方であればなおの事です。
金田一耕介的なダニエル・クレイグですが、
あちらと比べると謎解きや猟奇的な描写は薄味です。
主人公の人生と助手の女の人生と一族の謎がクロスオーバーしながら
物語は進んでゆきますが、ひときわ際立った存在感を示しているのが
助手のドラゴンタトゥーの女。
ドラゴンタトゥーの女の孤独感にやられちゃいました。
表面的に美しいとかではなく、人物的に魅力的です。
本国スエーデンで作られた3部作のリメーク第1作目となる本作は
続編もリメークするべきだと考えるに十分なクオリティに仕上がっています。
ただもう少しおどろおどろしい描写を加えてくれればなおの事よいかと。
デヴィッド・フィンチャー万歳。