6.「サウンド・オブ・ミュージック」の大ヒット以来、70年代にかけて日本では多くのミュージカル映画が上映(リバイバル)された。この映画も「オクラホマ」や「南太平洋」など多くのミュージカルを生み出した同じコンビ(作詞作曲)の、リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世がてがけただけあって、よくできている。作品賞を始めアカデミー賞の多くの部門にもノミネートされたほどだ。なかでもユル・ブリンナーのシャム王は、ブロードウェイミュージカルで当たり役となっただけに堂々としたもの、主演男優賞も頷ける。また映像も美しく、東洋的な雰囲気がよく出ている。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-09-08 07:30:34) (良:1票) |
5.ダンス映画好きつながりで見た作品でした。Shall we ダンス?のボールルームシーンで、タマコ先生が「ダンスは楽しめばいいのよ!」と言って、この作品のダンスシーンを語り、杉山さんの手を取り「123・123・・・!」とステップを踏み、たくさんの人の間をすり抜けて踊っていました。見事に再現されていたことを見て確信し、感動しました!でも、その感動はダンスシーンのみのもので、あとはそんなに、よかったねぇ・・・というまでも無かったように感じましたm( _ _ )m家をねだるため、子供達に歌を歌わせていたのにはウケましたが・・・。 |
4.歌い踊るユル・ブリンナーというものをハナから期待しておらず、「ウェストワールド」と「SF最後の巨人」を観たついでにと借りて来たらあの眼光鋭いユル・ブリンナーがマントをひるがえして踊っておられた。ああびっくりした。実はこの映画の原作となった舞台劇こそ無名だった彼の出世作であり、ガンで亡くなる一ヶ月前までこの役を演じ続けたという、文字通りのライフワークであったことを知ったのは後の話。当時はSFや時代劇でエキセントリックな悪役を演じている彼しか知らず、なんで彼がミュージカルなんかを、と仰天したのを覚えている。こっちが本業だったんですね。原作者のマーガレット・ランドンは、アンナ・レオノウェルズ本人の自伝を元にこの小説を書き上げたそうだが、そもそもこの自伝というのが身の上話からすでに嘘八百の自慢話にすぎなかったという説もあり、それを小説化したランドン自身もタイ王国を訪れたことがあったかどうかは疑わしい。仮に現地を訪問していたとしても作品の舞台となった1862年のタイ王国は既になく、映画の中に当時のタイの風景を再現することはほとんど不可能だったに違いない。そういう意味では、この作品は50年代当時のアメリカ人の東洋観を投影しているという点で非常に興味深い。実際、都市部を除いたほとんどのアメリカの片田舎の人々にとって東洋人なんて見たこともなく、タイを訪れるなんて夢のまた夢だった時代に、ちょっと個性的な顔立ちのユル・ブリンナーはまさに東洋一美しいと言われるタイ国の国王にふさわしい風貌だったのだろうし、セットや小道具、彼らの身につける衣装はアメリカ人の想像するオリエンタリズムそのものだったのだろうと思う。今なお再演が繰り返されていることからも、この作品のミュージカルとしての完成度の高さはお墨付きだが、実際のタイ国の考証がどうだとか言うよりは、「へぇ~アメリカ人から見た東洋ってこんななんだ」と別の面からも楽しめる、1粒で2度おいしい作品と言えるかも知れない。本物のタイの風物詩を楽しみたい方には、リメイク版「アンナと王様」の方をお勧めする。 【anemone】さん 7点(2003-12-09 23:24:04) (良:1票) |
3.デボラ・カーとユル・ブリンナーのダンスシーンを見るだけでも価値のある名作。とてもチョウ・ユンファとジョディ・フォスターじゃ格が違いすぎでした。「Shall We Dance?」もいいしね。 【FOX】さん 7点(2003-02-02 10:40:34) |
2.ミュージカルの映画化なので仕方ないが、台詞を歌にする必要がある?豪華絢爛さは◎。 【ヌリ】さん 7点(2002-11-17 10:19:37) |
1.エンターテイメントとして楽しめば面白い作品です。ユル・ブリンナーの遺言ビデオ"Don't smoke!"を思い出します。 【オオカミ】さん 7点(2002-05-09 17:06:02) |