1.通りのはずれの一軒家。殺人事件の真相とは。両親の離婚により、郊外に母と二人転居することなった女子高生エリッサ。転居先の貸家は格安で、隣家で殺人事件が起きた曰く付きの物件。その隣家には、事件唯一の生き残りの青年ライアンが、近所から忌み嫌われながらも生活していた。その事件とは、ライアンの妹キャリー・アンが両親を殺したと言われるものだった。ある雨の夜、エリッサが帰り道をライアンに車で送ってもらうことになる。ライアンが思わぬ好青年だったことから2人は急速に親しくなっていくが、彼には他人に話せない秘密があった。そして、その秘密がエリッサ母娘を戦慄の恐怖に引きずり込んで行く...。全体的なまったり感は否めないが、十分面白い内容だった。最初ホラーだと思って観始めたら、完全なサスペンスものだった。ライアンの境遇が非常に同情を誘うもので、見せ方が上手く、感情移入してしまう。伏線とミスリードを誘う描写が多く、謎が少しずつ明らかになるにつれ、どんでん返し。物語冒頭の殺人の真実が暴かれると、いい意味で裏切られること間違いなし。また、ジェニファー・ローレンス始め役者の演技も良く、小粒ではあるが、なかなかの良作だと思う。だが、一点腑に落ちないのは警官の挙動。警察なら犯人未検挙とはいえ、殺人事件の真相もある程度は分かっていて然るべきなのになぁ、と思う。若しくは全部知っていての態度なのか?詳細は観てのお楽しみ。ハナマル!