1.誘拐された被害者少女と911(日本の110番に相当するものでしょうか)のオペレーターの女性を繋ぐのは1本の電話のみ。
サスペンスのスピード感、見る者に与える緊迫感、焦燥感。
1本の電話で繋がる2人の女性が限定された手段の中、知恵と勇気を振り絞り凶悪犯と戦う。
脱出のチャンスと命の危機が背中合わせ、表裏一体となった
善意で声をかけた男やガソリンスタンドといったイレギュラーな出来事の挿入も見事。
ついこの前まで名子役だったアビゲイル・ブレスリン。すっかり大人になりました。
こういう本格的なサスペンスの彼女を初めて見ましたが、
彼女の出番の大半はクルマのトランクの中というかなり演技が限定された空間の中にあって大健闘でした。
展開が変わる後半まではサスペンスとして一級品の出来だったと思います。
それだけにB級サイコサスペンスのようになってしまった終盤が残念としか言いようがありません。
警察官として、犯人とのあの決着のつけ方にも疑問が残ります。