1.年金問題や高齢化問題などの社会的側面や、利発な子供にああいった気遣い・配慮をさせてしまうような道義的な側面など、、これらの問題点をとりあえず棚上げできれば意外と楽しめる作品です。要するに難しいことをこの映画で語ってはいけないということが、きちんと切り分けできる人向けの映画でしょうか。せっかくの超名優たちが集った映画です、あまり難しいことを考えずに楽しんだほうが良さそうな作品ですね。
内容的にはツッコミどころは多いのですが、全体的に結構練られていて伏線&回収もスマートです。場面転換や構成なども巧みで、チクっと社会問題や健康問題を織り込んだかと思えば笑いがあったり、やっぱりまたホロっとさせられたりと全体のバランス感覚が優れています。狼たちの午後で予習?してるのはどうかと思いますし(笑)、スーパーでの練習シーン、キティ(子猫)のポーズ、マスクのネタなどなど笑える箇所は多めです。
やや甘めの結末&見たら忘れる系のヌルい作品ですが、肩の力が抜けた名優たちの自然な演技が楽しめる素敵な作品です。ぶっちゃけ、おじいちゃんたちにあまり難しい演技を要求するのもどうかと思いますし(笑)、結果的には良い塩梅に仕上がっているのではないかと思いました。個人的にはジョン・オーティス(ヘスース役)が見られて嬉しかったです。(カリート・ブリガンテのいとこ)