6.時代を考えれば変に近未来の舞台を作るより何もしないほうが結果として良かったのかもしれないが、それにしたって当時じゃ「何もしない」ってのはなかなかの決断だったはず。それともお金が無かったのか。いや、フライシャーはわかってたんだ。背景は映画の側面的なものでしかないということを。そのぶん想像を絶する慢性的食糧難という未来社会がいやというほど映し出されて未来を強調する。その世界の中で俳優たちは現代劇となんら変わらぬ演技をする。妙にリアルで妙にうそ臭い。このうそ臭いリアルに不気味さがあり、またこれが映画なのだという喜びがある。なんともやるせないエンディングが70年代前半独特の後味でどこか懐かしい。と思うのは限られた世代だけですね。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-16 10:12:14) |
5.ムダな場面もあったけど、結構面白かったです。俺も死ぬんならあんな死に方がいいな・・・・。 |
4.小学生の時テレビで観たのですが、子供心にとてもショックを受けた。 【そうしょくみ】さん 7点(2003-06-20 00:48:53) |
3.原作はハリー・ハリスンの「人間がいっぱい」。人口の爆発的増加による人類の存続の危機という題材の近未来SFといえば、他にも「赤ちゃんよ永遠に」という佳作があったが、そういう逆ユートピアビジョンが当時の流行りだったのか?エコロジカルSFの先駆的作品でもある。 【mic550】さん 7点(2002-10-21 00:54:30) |
2.映画のストーリーもそうですけど、街に溢れる群衆をブルドーザーで「撤去」していく映像は衝撃的。人口爆発による食糧不足で、生鮮食料品が一部の特権階級しか口に出来ない未来の映画です。SFミステリーとしても秀逸に作られていると思います。このころは全米ライフル協会会長のチャールトン・ヘストンのファンでした、と言いつつ7点献上。 【sayzin】さん 7点(2001-08-06 11:33:10) |
1.公開当時はともかく、それ以降ほとんど話題になったことがない、隠れた近未来SF映画の佳作として記憶にとどめておきたい。自然環境破壊による大気汚染や人口爆発による食糧難といった現代を予見した作品で、とりわけ食糧問題における国家の政策が、この作品のショッキングな部分でもある。C・ヘストンが主演ということもあってエンターティンメント性が強い為、ややもするとテーマがぼやけがちだが、今ではもう見れなくなってしまった美しい自然のパノラマ映像に、臨終まぎわの老人と共に感嘆し涙するというこの作品を象徴するようなシーンは感動もの。 【ドラえもん】さん 7点(2001-08-05 17:05:47) |