グランツーリスモのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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グランツーリスモ

[グランツーリスモ]
GRAN TURISMO
2023年上映時間:135分
平均点:6.56 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-09-15)
アクションドラマスポーツもの青春もの伝記ものゲームの映画化
新規登録(2023-05-06)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2023-12-26)【イニシャルK】さん
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監督ニール・ブロムカンプ
キャストデヴィッド・ハーバー(男優)ジャック・ソルター
オーランド・ブルーム(男優)ダニー・ムーア
ジャイモン・フンスー(男優)スティーヴ・マーデンボロー
ジェリ・ハリウェル(女優)レスリー・マーデンボロー
平岳大(男優)山内一典
トーマス・クレッチマン(男優)パトリス・キャパ
松岡禎丞ヤン・マーデンボロー(日本語吹き替え版)
三宅健太ジャック・ソルター(日本語吹き替え版)
三木眞一郎ダニー・ムーア(日本語吹き替え版)
浪川大輔マティ・デイヴィス(日本語吹き替え版)
大塚明夫スティーヴ・マーデンボロー(日本語吹き替え版)
園崎未恵レスリー・マーデンボロー(日本語吹き替え版)
石川界人ニコラス・キャパ(日本語吹き替え版)
鈴木達央コビー・マーデンボロー(日本語吹き替え版)
鬼頭明里オードリー(日本語吹き替え版)
佐倉綾音リア・ヴェガ(日本語吹き替え版)
逢坂良太アントニオ・クルス(日本語吹き替え版)
畠中祐パーソル(日本語吹き替え版)
音楽ローン・バルフェ
作曲フレデリック・ショパン"WALTZ No.9 in A flat major ''L'adieu'' Op.69-1"
挿入曲ブラック・サバス"War Pigs "
エンヤ"Orinoco Flow"
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
あらすじ
ドライビングシミュレーションゲームの中でも頂点に立ち、シリーズ累計8040万本超の販売数を記録した『グランツーリスモ』より選抜された世界中のトッププレイヤーたちをプロレーサーに養成するプログラム"GTアカデミー"が立ち上がり、夢を追う青年、元レーサーのトレーナー、アカデミー設立者の3人の無謀な挑戦がいま始まる。
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1.同名の“ゲーム”はプレイしたことはなく、ゲームファン向けに製作されたプロモーション色の強い映画なのだろうと高をくくって、劇場公開時は完全にスルーしていたのだが、ネット界隈の各映画レビューの評価がこぞって高く、気になっていた。
個人的に自宅リビングのテレビを買い替えたので、グレードアップして大きくなった画面での初の映画鑑賞を何にするか思案した結果、本作をチョイス。結果、最適な選択だったと思う。

まず端的な所感としては、想像以上に王道的なスポ根映画であり、レーシング映画だったなと思う。
“ゲームの映画化”という表面的なレッテルを貼ってしまっていたのか、もっとリアリティを度外視したぶっ飛んだ映像表現だったり、破天荒なストーリー展開が繰り広げられるのかと思っていが、しっかりと地に足のついた映画世界が構築されていた。

よく考えてみればそれは至極当然のことで、本作は実際にゲーマーからプロレーサーになった実在の人物ヤン・マーデンボローを描いた作品であり、現実の彼の成功譚をベースにして描いているのだから、リアリティラインが「現実」から逸脱することなく、真っ当に描き出されていたのだと思う。

併せて、ゲームに対して門外漢の僕には、「グランツーリスモ」というゲームの性質そのものに対する無理解が大いにあったのだと思う。
すなわち、このゲームは単なるレーシングゲームではなく、“レーシングシミュレーションゲーム”であるということ。
劇中主人公の台詞でも言及されている通り、このゲームは現実のレースを極限まで追究し、仮想現実に近いゲーム世界を構築していくことで、全世界的な人気シリーズになったということを、レースゲームと言えば「マリオカート」しかやったことがない僕は全く理解していなかった。

この題材自体が、実は極めて現実的で堅実なものだったということを、本作を実際に観てようやく理解した。だからこそ本作はとても王道的で真っ当なスポーツ映画として昇華されていたのだと思う。

また、スポーツ映画としての王道をしっかりと敷いた上で、唯一無二のレーシングシミュレーションゲームの映画化という要素を最大限活かし、映像的にも創意工夫をこらした表現が成されていた。
レース中における主人公や競争相手の車体の位置や順位、ラインをゲーム的に表現し、直感的な分かりやすさを実現したことは、この映画だからこそ可能な映像表現だった。

評判通り、満足度の高いレーシング映画だったとは思う。ただしその一方で、映画ファンとしては一抹の消化不良も残る。
それは本作の監督があのニール・ブロンカンプであるということ。
「第9地区」で一躍世界的成功を収め、その後も良い意味でも悪い意味でもアクの強いSF映画を生み出しているこの映画監督の作品として、本作はあまりにも“フツー”過ぎた。

実話ベースの映画製作において極端な“コースアウト”は無論避けるべきだったのだろうけれど、それでももう少しアクの強いキャラクター造形や、歪なストーリー展開が、この映画監督であればできただろうし、本当は彼自身やりたかったアプローチがあったのではないか。

才気ある映画監督が、スケールアップするキャリアの変遷に伴い、様々なしがらみによって低迷していくことはとても多い。ニール・ブロンカンプ監督がこの先再び自身のアイデンティティを貫く独創的な映画世界を構築できるかどうか、彼自身クリエイターとしての“分岐点”に立っているように感じた。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-22 08:32:55)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 6.56点
000.00%
100.00%
200.00%
314.00%
414.00%
5416.00%
6520.00%
7832.00%
8416.00%
914.00%
1014.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review3人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review2人
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