DUNE デューン/砂の惑星 PART2のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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DUNE デューン/砂の惑星 PART2

[デューンスナノワクセイパートツー]
Dune: Part Two
2024年上映時間:166分
平均点:6.83 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-03-15)
アクションドラマSFアドベンチャーシリーズもの小説の映画化
新規登録(2024-01-03)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2024-03-23)【イニシャルK】さん
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監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャストティモシー・シャラメ(男優)ポール・アトレイデス
ゼンデイヤ(女優)チャニ
レベッカ・ファーガソン〔女優〕(女優)レディ・ジェシカ
ジョシュ・ブローリン(男優)ガーニイ・ハレック
オースティン・バトラー(男優)フェイド=ラウサ・ハルコンネン
フローレンス・ピュー(女優)イルーラン・コリノ
デイヴ・バウティスタ(男優)グロス・ラッバーン・ハルコンネン
クリストファー・ウォーケン(男優)皇帝シャッダム4世
レア・セドゥ(女優)レディ・マーゴット
ステラン・スカルスガルド(男優)ウラディミール・ハルコンネン男爵
シャーロット・ランプリング(女優)ガイウス・ヘレン・モヒアム
ハビエル・バルデム(男優)スティルガー
ティム・ブレイク・ネルソン(男優)
アニヤ・テイラー=ジョイ(女優)アリア・アトレイデス(ノンクレジット)
入野自由ポール・アトレイデス(日本語吹き替え版)
内田真礼チャニ(日本語吹き替え版)
皆川純子レディ・ジェシカ(日本語吹き替え版)
大塚芳忠ガーニイ・ハレック(日本語吹き替え版)
木村昴フェイド=ラウサ・ハルコンネン(日本語吹き替え版)
早見沙織イルーラン・コリノ(日本語吹き替え版)
立木文彦グロス・ラッバーン・ハルコンネン(日本語吹き替え版)
池田秀一皇帝シャッダム4世(日本語吹き替え版)
藤井ゆきよレディ・マーゴット(日本語吹き替え版)
勝部演之ウラディミール・ハルコンネン男爵(日本語吹き替え版)
大塚明夫スティルガー(日本語吹き替え版)
野沢由香里ガイウス・ヘレン・モヒアム(日本語吹き替え版)
Lynnシシャクリ(日本語吹き替え版)
高木渉ジャミス(日本語吹き替え版)
花澤香菜アリア・アトレイデス(日本語吹き替え版)
定岡小百合古代の声(日本語吹き替え版)
志村知幸バシャール(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣ランビル(日本語吹き替え版)
間宮康弘ハルコンネン指揮官(日本語吹き替え版)
原作フランク・ハーバート
脚本ドゥニ・ヴィルヌーヴ
エリック・ロス
音楽ハンス・ジマー
配給ワーナー・ブラザース
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1.SF映画史、いや世界中で生み出される“SF”そのものを巻き込みながら、紆余曲折を経て、ついに超大作として日の目を見た“PART1”の公開から4年。個人的には、「待望」していたと言って間違いないし、近年においては屈指のワクワク感を持って鑑賞に臨んだと言える。

圧倒的な映像世界、骨の髄まで響き渡るような音響表現が、前作以上の大スペクタクルと共に繰り広げられる。その映画世界のクオリティは、SF映画史のあらゆる文脈の起点でもある“DUNE”の世界観に相応しく、無論称賛を惜しむものではない。正直、「文句のつけどころがない」と言うしか無い作品だろう。
超大な画角で切り取られたダイナミックな映像世界は、全編どこを抽出しても世界最上級のクオリティに埋め尽くされている。そして、音響は砂の一粒一粒を伝わってくるように精細かつパワフルに、我々の鑑賞体験を包みこんでくる。
いやあ、なんてすごい映画なんだろうと、自分自身に努めて言い聞かせるようにこの一大叙事詩を観終えた。

……と、ぽつぽつとこのレビューを書き進めながら、奥歯に物が挟まったような言い回しに、我ながら気持ち悪くなってくる。
ううむ、なんだろうと?と、鑑賞から数日経った現時点で、もやもやと明文化されない感情が、実は今この瞬間も渦巻いている。

語弊を恐れずにあえて端的に言ってしまうと、「これは、面白いのか?」ということ。

いやいや、こんなに凄い映画、「面白い」に決まっている。と、すぐさま別の自分が否定してくるけれど、また次の瞬間では熱くなりきれない空虚さみたいなものが襲ってくる。そんな自己問答を何ターンも繰り返してみて、この感情の在り方自体は概ね正しいのだろうと思い至る。

物凄く壮大で美しいSF超大作であると同時に、空虚な“渇き”が映画世界全体を包み込む英雄譚。それが、ドゥニ・ヴィルヌーブが生み出した“DUNE”なのだと思う。

圧倒的なスペクタクルを見せつけながらも、英雄の成長譚+復讐劇という“王道”を、安直なカタルシスに結び付けない映画アーティストとしての矜持が、本作の根幹にはそびえ立っているように思えた。
そして、この実世界や、人の世は、一辺倒な想像や予測、予知なんてものがまかり通るほど優しくはできていないということを、寓話的な映画表現の中でぎょっとするほどのリアリティと共に突きつけてくる。
それは、映画史上において多くの先人たちが挑戦し、時に頓挫し、時に酷評を浴び、高い高いハードルとしてそびえ立っていた“DUNE”を、「ドゥニ・ヴィルヌーブの映画」として完成させてみたことの証明なのだろうと思える。

ドゥニ・ヴィルヌーブの「作品」として、本作は思惑通りであり、成功しているのだろうと思う。
ただし、それがそのまま世界を熱狂させるほどの「面白い映画」かというと、そうはならない。
それは本作で監督自身が描きつけた“王道”に対するアンチテーゼにそのまま通じる。
この世界も、映画表現も、ときに非情なほどにシンプルではない。

誰よりもヴィルヌーブ監督自身が、その事実を承知しているからこそ、本作はこのPART2で“終焉”を許さなかったのだろう。
この映画は、成功しているが、完成はしてない。“王道”を否定して、その上でたどり着くべき物語の終着点を監督をはじめとする製作陣は、明確なビジョンと共に「予知」していることは間違いない。

ならば、どのような結末が用意されているのか。映画ファンとしては、ただただ待ち続けるしかなかろう。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2024-03-24 23:06:07)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.83点
000.00%
100.00%
200.00%
318.33%
400.00%
518.33%
6325.00%
7325.00%
8216.67%
918.33%
1018.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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