16.あーなるほど、こう来ましたか。やられました。 でも、あの絡みのシーンは必要だったのかしら?嫌いではないけど。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 7点(2025-02-22 21:49:57) |
15.とても好きな映画。映像も音楽もきれい。全体的にいい感じなんだけど、ラストシーンが強烈過ぎていびつな印象が残ってしまうのがちょっとマイナス。良くも悪くも子供の純粋さみたいなのはよく出てると思う。 【すらりん】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-12 11:06:05) |
14.内戦・子ども・昆虫というスペインお得意の三題噺。かたわらで犬が吠えてないと燃えない女とか、狼にさらわれた娘とか、四つ脚のケダモノの臭いもたちこめ、どこか民話の匂いに混ざり込む。そういう空気の中に政治がヌッと顔を出す。これはもうラストシーンのためにある映画で、安易な反戦映画だと、子どもが「大人は間違ってる」と大見得を切るところだが、政治とはそんな生易しいものではない。政治は途方もなく大きな困惑として子どもの前に立ちはだかる。怒りを描く映画は多いが、困惑を切実に描いてここまで成功した映画は少ないのではないか。怒りはまた別の戦争を肯定しかねないが、子どもをこのように困惑させるものは、ただただ否定するしかない。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-07-09 10:52:54) |
13.3つのエピソードを一つにまとめたことで、すこし筋立てには無理なところもあったようです。 それでも牧歌的な美しさや日常の小さな幸せを紡ぎながら、その影、裏に潜む深い悪意や増悪を垣間見させ、それが噴出し、少年を含む家族が戸惑いながら翻弄されていくラストは圧巻でした。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-13 08:12:59) |
12.無垢な子どもが自分のまわりの世界に目覚めていく過程を、1940年代のスペインの片田舎を舞台に描く。人々を引き裂く戦争の無情さがラストシーンに凝縮されている。かなり好きな作品である。 |
11.モンチョ少年が、先生や級友との交流から少しずつ自分の世界の枠を広げていきます。枠の外には、こんな世界が広がっているのかー、そこは甘酸っぱく、驚きに満ち、虚実が交錯する世界。そんな世界を美しい美術、衣装、そして光の濃淡が丁寧に投影された照明、光こぼれる自然のロケーション、そしてじっくりとした静的なカメラワークが表現していきます。そのあたりは堪能できるのですが、しかしなにかもの足りない。全編にわたる映像がどこか牧歌的である分、スペイン内戦勃発前夜の不穏な空気、思想的政治的危機感、そしてラストの罵倒・・・、それらがあまり伝わってこないのです。臓腑を鷲づかみにしてくるというより、肌を撫でてくるというような印象です。いい意味で、もう少し雑であればなー、という気がいたしました。 【彦馬】さん 7点(2004-09-05 19:59:28) (良:1票) |
10.最後は悲しいけど、なかなか面白い作品だった。 【夏目】さん 7点(2004-06-12 13:23:10) |
9.最後のシーン。母親に言われて先生を罵倒するシーンが圧巻でした。きっとモンチョの気持ちは伝わったと思う。 いつまでたっても消えない心の傷を背負うというのは、どれくらい苦しいのでしょうか。とても好きな映画でした。 |
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8.衝撃的かつ感動のラストです。そう、確かに感動のラストなのですが「映画の製作者がこのラストに盛り込んだ『感動』程、今、自分は感動していないんだなあ」とか訳ワカラン事を、観ながら考えてしまったのでした。全編のエピソードが些か作為的に思える部分があったので、このラストにも少し作為的なものを感じずにはいられなかったのです。途中、例えば、唐突に「中国人娘っていいよなあ」とかいうセリフがあったと思ったら、本当に東洋人の若い女性に出会ってしまう偶然。こんな偶然無いよね(無いのは僕だけだったりして)、これは余計じゃないの、と、ちょっと醒めてしまいます。エピソードの一つ一つがちと弱い。弱い代わりにエピソード同士が連関を持っている。悪くは無いけどこれが時に作為的に思えてしまう。しかもそのくせ、なんとなく未消化のままうやむやになってしまう。というわけで、中盤の弱さが最後まで尾を引いてしまったかな、と。しかしグレゴリオ先生の人物像、こればかりはとてつもなく魅力的に描かれていて、肩入れせずにはおれません。あと、私のスペイン市民戦争に関する知識と言えば、オーウェルの「カタロニア讃歌」のみというヒジョーに片寄った状態だったので、その意味からも興味深く観ることができました。現在のスペインの人はこの戦争をどう捉えているんですかね。 【鱗歌】さん 7点(2003-11-30 16:17:51) (良:1票) |
7.ラストは良いと思うし、印象に残った映画。ちょっとそこまでの流れが長すぎたかもしれない。 【ディーゼル】さん 7点(2003-08-10 01:18:52) |
6.これはラストのシーンが全てですね。それまでの平和で暖かい淡々とした展開も、このラストのために用意されたもの。反作用で一層心にグサッとくるんですね。あの可愛いあどけない少年が発する言葉なのでなおさらです。少年に罪はない、罪は大人が始めた戦争に・・・やさしい先生の疲れ切った顔が無言でそういっているようでした。 【キリコ】さん 7点(2003-06-20 15:00:09) (良:1票) |
5.観客の年齢と、当時のスペインの社会状況について少しでも知識があるかどうかで、感想が分かれそう。40歳代後半から上の世代のほうが共感できるのでは? 最後のシーンの先生の表情、私にはとてもナチュラルに感じられました。本作も、このサイトで知りました。皆さんのレビューは、映画評論家のコメントよりもずっと触発されます。好きなタイプの映画。出会えてよかったです。 【おばちゃん】さん 7点(2003-04-23 22:18:43) |
4.アテーオ!等の汚い言葉はわかったのですが重要な一言を聞き逃しました。私の中でモンチョくんがとても卑劣な少年になってしまったのですが。それが人間の弱さ。終わって開口一番あれが現実だと思ってしまった自分が少し寂しかった。一緒に見た方にすぐにあの一言の存在を指摘されましたが、それが無くてもきっと心の中の苦い思いや辛さの本質は変わらないのだと思います。あんな言葉が見つからないのが多くの現実であったと思うからです。 【てっつん】さん 7点(2003-04-17 12:00:38) |
3.説明不足な感じはしましたが、幼い少年の目を通して痛烈なメッセージを感じ取れました。ただあの年齢の少年にも自分が言っていることの意味はわからなくとも、行為の悪意は感じているはず。何も言えずに悲しい顔を見せる教師も、あそこでは「それでいいんだよ...お前が悪いのではなく自由な思想を受け入れられないこの国が悪いんだ」と笑顔で少年を見送って欲しかった。あれでは少年も後味が悪すぎますよ。とは言っても号泣したんだけどね... 【さかQ】さん 7点(2002-03-26 05:11:12) |
2.スペイン内戦前夜、世界の素晴らしさを沢山教えてくれた大好きな先生から、最後に教えられた理解できない感情。そして、訳も解らずつい口に出した言葉。大人の階段を登るにはまだ早過ぎる少年を時代の波が急き立て、追い立てていく…。流石にこのラスト・シーンには目頭が熱くなります。しかしつくづく思ったのは、いつの世も変わらない母(女)の強さと、外国映画の子役の驚異的な演技(また、アメナーバル監督って多才なんですねぇ、オープニング・クレジットでびっくりました。音楽はジョン・カーペンターより確実に上)。で、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-03-24 11:49:04) |
1.良かった。最後はやっぱ号泣でした。戦争っていうのは本当に愚かだなあと、改めて思い知らされました。 【ひがし】さん 7点(2001-11-01 21:52:35) |