25.ナントカという、「ゴッドファーザーPart3」のラストでも使われていたクラシックのテーマ曲がいい。熱いストーリーの清涼剤というか、動に対する静というか。 実在のジェイク・ラモッタも、それを演じたロバート・デ・ニーロもすばらしいのですが、おそらく「伝記」をできるだけ忠実の再現したせいか、ドラマとしての盛り上がりは今ひとつな感じ。当人はごく最近までご存命だったらしいので、それも仕方がないか。 しかしこういうデ・ニーロを見ると、やはりスタローンとの対決を見たくなりますよね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-20 01:53:08) |
24.白熱したボクシングの映画、では無くちょっとした狂気にさいなまれる男の話。 自業自得による寂しさ悲しさを上手く表現している。主人公に感情移入はとても出来ないが、この感覚は分からないでもない。 【simple】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-11-02 23:11:00) |
23.そもそもボクシングは究極のストイックなスポーツだがこれと掛け合わせたデニーロアプローチが恐ろしい。 極限の体重差を造りモノクロームの肉体シルエットが際立てる。 ストーリーは実在ボクサーをモデルにしており少々お地味だがタイトル通り猛牛のような人間のドラマ。 アカデミー男優賞納得のデニーロ×スコセッシの芸術作品。 |
22.ダメ人間を、ダメ人間ということなく描ききったバイオグラフィー。スコセッシの映画大好きさが少々過剰ともいえる演出をさせているが、目線そのものは極めて冷静である。ダメさをとことん描いている。ラストの「now I can see」はもちろんジェイクのことではあるまい。彼が目を開くことは有り得ない。だとしたら誰なのか? 観客だろうか。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-19 23:10:53) |
21.ボクシング映画はあまり好みではないけど、この作品は何度も観ちゃうんだなあ。スコセッシは実在のラモッタをリアルタイムで観ていただけに、単なる伝記物ではなく彼の栄光と没落を一大叙事詩として再現してくれました。同じブロンクス出身だけに思い入れも深かったのでは。キレるところはキレるけど、ジョー・ペシが他の出演作に比べると冷静な役柄でいい味出しています。ペシとデ・ニーロの掛け合いシーンは、まさに名優同志のシンフォニーという感じで魅了されました。ボクシング・チャンプから芸人になったと言えば、日本ではガッツ石松ということですかね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-15 23:20:33) |
20.うまくやっていけない奴の話。それを嘲うでもなく聖化するでもなく、等身大で描いて、ほんと、どうしようもないなあ、と嘆かせるだけ。本人を普通のスピードで描き、本人が見た外界をスローモーションで描く部分がある。つまり噛み合ってないのよね。それが嫉妬という形で爆発する。嫉妬する男ってのはだいたい普通の映画の中では喜劇的要素なんだけど、この男の場合それはない。純粋嫉妬というか、それで唯一世間とつながっているの。被害妄想って言ってもいいのかな、まわりの人間が悪いわけでも、社会が悪いわけでもない、ただただこういう男がいる、ってことをネチっこく描き切っていく。弟の家に殴り込みにいくとこなんか圧巻でした。ラスト、妻にも弟にも見捨てられブクブクに太って、その無惨さはたしかに感動的なんだけど、正直、何でこんな男の人生に付き合わなくちゃいけないんだ、って感じもずっと抜けなかった。この監督の映画ではしばしば体験する気分。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-09-08 11:56:37) |
19.ジョー・ペシがいい味出してました。また、よく耳にするデニーロの役者魂、これまたぶったまげました。ポッコリお腹は忘れません。観ていて、どこか、ほのかに悲しい気持ちを抱いてしまいます。そんなとこもグッドな作品です。 【アンリ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-18 04:07:09) |
18.挨拶とはいえ、誰とでもキスしすぎだ。あれなら僕だって妻を疑うし、弟を半殺しにするだろう。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-18 16:49:31) |
17.同じボクサーの伝記であるALIや同じスコセッシ監督の伝記映画アビエイターよりは良かった。デニーロのカリスマに依る所が大きいのだが。あまりにも短気で不器用で、力に翻弄され幸せだと感じようと思えば感じられる状況にいるのにそれに気づくことが出来ず、というより自ら拒否し道を外してゆく。決して極悪人では無いが必要以上に咎められることにより人間不信の極地に陥り周囲との溝を深めてゆく悪循環。タクシードライバーよりも同情を集めることの出来る題材でまたエンターテイメント性も優れていて同種映画では最高峰に挙げられる。カジノもそうだがスコセッシは夫婦の軋轢をやらせたら天下一品だね。逆にその題材が作品の印象を暗くして観客には不興を買ったりするんだけど。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-29 00:38:59) |
16.エゴの塊のような一人の男を淡々と描いているだけなので、「これが何?」といってしまえばそれまで、、、ただスコセッシの作り出す雰囲気に魅せられるとはまるんだなこれが! 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-07 23:03:45) |
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15.どんな有名選手でも栄枯盛衰はありますね。デニーロもいいけど、 ジョー・ペシもいい味出してます。 【しまうまん】さん 7点(2004-06-13 12:51:29) |
14.決してお近づきにはなりたくない、がさつで短気なダメ男の映画である。今では語り草になっているロバート・デニーロの変わり身は怖いの一言。ジョー・ペシ演じるジェイク・ラモッタの弟、ジョーイ役について公開当時、描き方に不満があるとしてジョーイ本人がUnited Artistsに対して訴えを起こしていたという逸話があるそうだ。鑑賞直後は二度と観ることはないと思ったが、日が経つに連れう一度鑑賞する気になった。 |
13.ロバート・デ・ニーロはあたりまえだが、ジョー・ペシ氏の演技にうなった。この人もほんとうに凄いと思う。エンディングまで観たあと、あらためてオープニングの「カヴァレリア・ルスティカーナ」で舞うデ・ニーロを見ると、何故か涙があふれてきた・・・。 |
12.話の方はどうものめり込めなかったけどデ・ニーロの役者としてのハンパじゃない心意気を感じました。また今度観て中身の方をもう一度吟味してみます。 【666】さん 7点(2004-01-19 00:03:39) |
11.キャシー・モリアーティ。ケツをうまく魅せる女性だ。 【ノマド】さん 7点(2003-11-29 07:04:49) |
10.スパークする役者馬鹿。嫌悪感を催す一人の愚か者の人生を鬼の演技でやり通す、激烈にして完璧なデ・ニーロ・オンステージ。記録映画的なスタンスだからストーリーの絡み云々なんて意味が無いんでしょうなぁ。凄いッス。ただ、どうしてもジョー・ペシが弟に見えん・・・。デ・ニーロと同い年らしいけど、苦労が多かったんだろうなぁ・・・老け過ぎ。 【モートルの玉】さん 7点(2003-08-19 09:21:44) |
9.実在のボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と転落の半生を描いた映画。 よくデニーロの役づくりの凄さの例としてアンタッチャブルのカポネ役をあげる人がいるが、その人達はおそらくレイジング・ブルを見ていないのだろうと思う。前半はまさしくボクサーの体だが引退後の太った体には本当にびっくりさせられる。それも不摂生極まりない生活を想像させるあのお腹!一見の価値ありです。肝心のストーリーは実話ということで映画らしい盛り上がりは無いし、一人の男の半生を2時間ほどで見せるのだから多少唐突な展開に置いてけぼりを感じることもある。でもボクシングのシーンは巧みにスローモーションを使い迫力満点。妻との出会いから結婚までのシーンを8mmビデオのようなカラーにしてそれ以外をモノクロとしたことでジェイクの孤独感がいっそうひきたって見える。正直言って、なかなかもう一度見ようとは思いにくい映画ですが、いつか絶対にもう一度見たい映画でもあります。 【R&A】さん 7点(2003-07-15 13:02:11) |
8. エンターテイメントでない映画でも観る人にしか薦められないかも(デニーロの演技は十二分にエンターテイナーしているが)。そもそもスコセッシ監督はボクシングは好きではないらしいし、タクシー・ドライバーやケープ・ファイアーでも同様に、観客が主人公に共感することをはなから拒否している。「こんな生き方俺にはできねー!」とつぶやきつつ観るのが正解。ちなみに公開当時少年漫画誌でこの映画が巻頭特集となって絶賛されていた。今考えると信じられない。 【さとし@快投乱打】さん 7点(2003-06-09 15:42:58) (良:1票) |
7.主人公はいやなヤツなのに嫌いになれない。なぜなんだろう。自分へのこだわりというものは誰の胸のうちにもあるからかしら。人間の情けなさ、においとかニュアンスとしかいいようのないもの、そういうものを描けるのが、映画という文化の持っているすばらしさ、特性の一つではないでしょうか? 立派じゃない人、かっこいいとは言いがたい人の、一瞬のきらめき、ふと垣間見せる心情、人間くささ、そういったものを描ける「映画」という媒体が、好きです。 【おばちゃん】さん 7点(2003-05-10 18:27:20) |
6.現在のところ唯一、試写会で観た作品としても記憶に残っていますが冒頭のオぺラ「カヴァレリアルスティカーナ」間奏曲をバックにリング上でシャドウボクシングをしている孤独な姿とカメラのストロボがたかれるシーンが主人公をイメージしているようで印象的でした(昔の記憶なので違っていたらすみません)。人生を、生き方を花火にたとえることがありますがスローモーションでたかれるストロボ、しかもモノクロームの陰影は激しく狂おしく、かつ求めても理解されることなかった主人公の人生だったように思えます。相手を受け止めることも大切なのに、力尽きるまでパンチを繰り出すことでしか安心できなかった脆さと哀しさは他人事ではないかも。デ・ニーロは演じるというより本人になってしまった。凄い。突然カラーになるシーンは主人公の至福の時間なのでしょうか?。改めてビデオで観たいと思います。 【天地 司】さん 7点(2003-04-28 17:08:59) (良:1票) |