2.笑いを誘うユーモラスなガチョウ(アヒルか?)や、あっと驚く地底からの脱出劇から分かるようかなりファミリー向けに作られた冒険SF。モンスターよ早く出ろ出ろで、引っぱるだけ引っぱってやっと出たのが背ビレを付けた大トカゲ。合成バレバレの襲撃シーンは時代を感じさせキツイものがある。しかし、共食いをしている脇をすり抜けるカットは脳裡に焼き付くほどショッキング。味わい深いハリーハウゼンのモデルアニメーションと比べるなら、こと特撮に関すると評価はカクーンと落ちる。それよりも独創性溢れるセット美術に、ワクワクドキドキ感充分のストーリーが魅力的。ヴェルヌの世界観をそこはかとなく漂わせており、初見は遠い遠い子供の頃で存分にイマジネーションを掻き立ててくれた。そんな本作にちょっと甘いが7点です。