5.漸く鑑賞することができました、撮影賞受賞だけあって、とても美しい映像と音楽です。キャシーがときに美しく、ときに醜いくらいに見えるのは演技のおかげか、しいて言えばもっと細かいところまでみたかったですが、それでは2、3部作になりますでしょうな。。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-02 09:58:31) (良:1票) |
4.本来ならドロドロしすぎのホラーぽい感じになるような話なのに、そこはウィリアム・ワイラー監督!そうなる一歩手前の格調高い人間ドラマ、恋愛ものとして見せる所は流石である。けして、ホラーが駄目と言ってるのではありません。このドロドロした話なのにそれを感じさせない上手さ、芸術映画でありながらも娯楽映画としても見せるだけの作品になっている。ローレンス・オリヴィエの野生的な目付きが印象に残る。タイトルにある正に嵐のようなドラマを美しいモノクロの映像によって見せる。まるで西部劇でも観ているような錯覚さえ起こさせる景色の壮大な映像も印象に残る。最後に欲を言えばローレンス・オリヴィエと敵対する相手にいま一つ迫力、凄み、恐さが感じられないのが不満と言えば不満であるが、女優陣に関しては相変わらず魅力的に描く監督さんであるとウィリアム・ワイラーて監督の女優に対する画き方がどの映画を見ても感じられるし、ここでも同じである。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-27 21:26:58) (良:1票) |
3.これはもうあちらの『忠臣蔵』というか、いろんな版があり、このほかにブニュエルの、吉田喜重の、J・ビノシュのヒロインで坂本龍一が音楽やったの、を観てるが(リヴェットのは未見)、どれも独自の趣向を凝らして面白いけど、何か物足りないのも事実。これ、映画よりも連続ドラマに向いてる話なんじゃないかなあ。ヒースクリフの帰還までにモッタイをつけたいところが、映画だとそれが出来ず、キャシーとヒースクリフの愛憎のごちゃごちゃをこちらでほぐして味わう時間が足りない。キャシーがただのヒステリーに見えてきてしまう。時間を強制されたくないストーリーってこと。それでも多くの名だたる監督たちを魅了してしまう魔が、この小説にはあるんだ。この戦前白黒のワイラー版が余分な解釈のない分、基本の位置を確保していて見応えがある。私はヒースクリフなのよ、って叫ぶあたりはやはりコワい。ロウソクのゆらぎで盗み聞きしていたヒースクリフの退場を知る、なんて演出。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-05 12:02:27) (良:1票) |
2.『嵐が丘』は小学校の頃「ガラスの仮面」(舞台あらしの章)で何となくストーリーの輪郭みたいなものを知り、次に原作を読み、最後にこの映画を鑑賞という順序です。何回か映画化されているようですが、このウィリアム・ワイラー監督版はとにかく「立派」っていう印象が強いですね。ヒースクリフ=オリヴィエの容貌、演技、立ち振る舞い全てがご立派、全編画面に荒野に風が吹きすさんでいるワイラーの演出もガッチリしていて流石!・・・っと誉めまくりたいのはヤマヤマなんだけど、映画的エモーシャルな興奮度という点では後年の「偽りの花園」「ローマの休日」「大いなる西部」のほうが、より勝っているような気がします。感心はしても感動までは出来ない、みたいな気分。それが文芸有名作品映画化の限界というべきか。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-07-21 12:48:45) (良:1票) |
1.見たのは小学生のとき。恋愛:イノチ!だった母がどうしても見たかったらしいです(笑)。けさ、たまたまCSで長塚京三がオリビエについて解説する番組をやっていて、ボーッと見ていたら、この映画を既に観てたことを思い出しました。その後、中学生になってからかな、原作を読んで、あれ~かなり映画と違ーうと思った記憶がありますから、それなりのインパクトはあったんでしょう。それを思うと、小さいときに親や家族がどんな映画を見せるかって、けっこう大事かもしれませんね。この作品ならまた見てもいいかな、とは思うものの、今の私にとってさして興味のあるジャンルじゃないのは、確かです。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-03-11 12:03:20) |