7.カラス役はファニー・アルダン。なんかこう大きくて、ざくざくっと男っぽいんだけども、そのぶんフェロモンも奥ゆかしさ無く全開で迫ってくるものがある。好きです。劇中劇のカルメン、赤と黒の衣装が強烈に似合って、まさに“スター”といった風格。すごい存在感だ。カラスなのかアルダンなのかどっちに魅かれてるのか分かんなくなったりする。どこまで実話に沿ってるのかは分からない。アーティストである以上、カラスが偽りの興行に同意するとは思えないけども、自らを静かに見切ったラストのアルダンの表情は哀しいけど美しかった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-13 23:57:06) |
6.二度目の鑑賞。カルメンはすてき、いい構成だとおもう。惹かれました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-25 09:11:41) |
5.最近オペラに強い興味を感じているため、やはり本作は必見ものだろうと思って観たのですが、まさにタイトルどおり『マリア・カラス』を堪能するための作品ですね。よく言われているようなマリア・カラス像を巧く表現していると思います。ラストシーンで見せた、あのような重たい言葉を彼女が言えたかどうかは別として、監督の熱い思いを感じさせてもらえました。 【ロウル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-06 11:57:37) |
4.皆さんが言っているように、「カルメン劇」が素晴らしい。 私は息をするのも忘れてカルメンのシーンを見入ってしまった。 はっきり言って、あのオペラシーンを見るだけのためだけでも、この映画の観る価値はあると思う。それくらい圧巻の名シーンだった。カラスという人の人間性に関しては、決して都合の良いようには描かれておらず、それがかえって偽善さを感じないので良いのではないか?と思う。 天才にありがちな自我の強さと、闘牛並みの気性の激しさを兼ね備えた女性に感じた。 ただこのカラスという主人公以上に、ゲイのプロデューサーの男のほうが私としては見ていて面白かった。 カラスに振り回されるだけ振り回されて、色んなものを失ってしまう。カラスに対して「次は何が欲しい?私の腎臓か?」というジョークがせつない・・ 【花守湖】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-02-20 00:32:54) (良:1票) |
3.オペラでの歌声はマリア・カラス本人のものだけあって迫力がありましたね。内容的には今一歩というところもあるんですが、晩年のマリア・カラスは寂しいと切ないのとで哀れに思えてしまう面もありました。どんなに才能がある人も結局老いには勝てない、改めてそれを感じました。関係ないんですけど、前にテレビ番組でマリア・カラスの究極のダイエット法がクイズ形式で紹介されてたんですけど、確かサナダ虫という寄生虫を体に入れて痩せるという荒業なんですが、流石にそれは映画の中では描かれてませんでした。 |
2.全盛期が偉大であればある程衰える事は辛い。昔に戻れないと分かっているであろうに夢を見てしまったカラスとラリー。夢の部分である「カルメン」。オペラの知識が無い自分には、理屈ぬきで胸に響いた。このまま突っ走るのか、どこで夢から覚めるのかと観ていたのでラストの二人は切なかった。早くに逝ってしまったカラスは、第二の人生の舞台は自身考えられなかったのかと思うと悲しい。威厳に満ちた姿、美しさ、痛々しさ。ファニー・アルダンの演技は圧巻。 |
1.オープニングシーンが何故かすごく安っぽい。70年代を背景に した映画だからか?って思ってたらすぐにゼフィレッリらしい映像に。とにかくこの映画の見所は、ここまでやれば女優冥利に尽きると思われるアルダンの演技。余すところなく晩年のカラスの苦悩を表現し非常な好演。ゼフィレッリの分身ともいうべきゲイ のプロデューサーを演じたアイアンズも影が薄い。 |