9.ご近所の様子を淡々と描く、一見「無駄」のようなあいさつや井戸端会議が、実はコミュニケーションの潤滑油となって社会の軋みを防いでいる、無駄の大事さを説いているように思えました。 これを観ると、現代の、無駄なものは一切排除という風潮が、なんだかギスギスした社会を作ってしまったような気がします。「テレビは一億総白痴化の元凶」というのも、その通りになってますね。次男のアイラブユーがウケているようですが、自分は序盤の「オフコース、マダム」で吹き出しました(笑) 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-18 18:58:20) |
【Balrog】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-27 18:57:35) |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-11 20:07:04) |
6.子どもだちが「お早よう」と言わなくなった、ということが大事件として扱われる。いくら昔の映画だからってこんなにミニマルな映画があるんでしょうか。あるんですなあ。まるで人が死んだか!というくらい悲壮感溢れる音楽も流れます。「無駄口叩くな!」と大人たちは言うくせに、「けど無駄があるから、潤滑油になって良いじゃないですかね」などと言う。無駄口喋るなと言ったのはそっちじゃないか!と子ども目線でイライラしてしまいました(笑)。けれど、最後は子どもたちが、そんな大人の矛盾や「本音」を汲み取る術を無意識にも理解して、成長する片鱗がほーんの少しだけ見えるのがオツでいいですね。それにしても、「もう口きかない」といってあそこまで粘れるのは関心。私は一晩でギブアップしました! 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-08-27 17:37:17) |
5.そういえば、建て替え前のウチの家にも勝手口ってあったなぁ。ほんとに勝手に近所のおばちゃんが入ってきてたなぁ。こういう、その当時は当たり前だった光景をまったく知らない若い人たちが見たら、家の間口が余計にこんがらがっちゃうんじゃないだろうか。わかっててもこんがらがっちゃうんだから。 会話における大人と子供の対比がおもしろいです。好きなのに「いい天気ですね」に対して、弟ちゃんの「アイラブユー」は極端すぎて笑える。笑えるといえば、やはり「おなら」。「プー」「呼んだ?」「いいや」「そう」..「プー」「何、呼んだ?」..笑った。それにしても、小津のカラー作品って、日本のどこにでもある日常の風景なのに、独特の虚構性を持ってますね。この雰囲気はアキ・カウリスマキに継承されてるなと感じました。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-24 13:15:26) (良:1票) |
4.小津映画の四番バッター杉村春子が、出番は少ないながらここでも大活躍。「もうやンなっちゃうよ本当に、ばあちゃん、あんた本当に楢山行きだよ!」って台詞自体もすごいけど、滑舌のいい彼女の口から発せられると小気味良く聞えるから面白い。久我美子や佐田啓二あたり、この映画じゃ子役に食われて印象が薄い。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-02 14:04:35) |
3.非常にまったりしていて良い映画ですね 気楽に観られます また台詞や仕草の一つ一つに小津監督のセンスを感じます あの兄弟のやりとりがとても面白くてはまりますね 【ぺぷとりじ】さん 7点(2004-06-05 21:29:59) |
2.小津監督もこんなアホな映画を撮るとは・・・笑ってもうた。お父さんも甘いよ、テレビ買っちゃダメでしょ。まあ、笑いの中にも現代人への警鐘のように挨拶から始まる人間関係が良く描かれている。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-02-26 22:21:07) |
【マイアミバイス】さん [地上波(字幕)] 7点(2004-02-03 03:48:45) |